40代という節目の年齢。これからの働き方や生き方を考え始めたとき、「もっと安定した仕事に就きたい」「資格を取って自分の強みを作りたい」と思うことはありませんか?
そんなあなたを強力にサポートしてくれる制度が、専門実践教育訓練給付です。
これは、厚生労働省が実施している制度で、一定の講座を受講すれば、その費用の最大80%までが支給されるというもの。対象となる講座も、医療・介護・IT・保育など将来性のある分野ばかり。しかも、40代女性にも多くのチャンスが用意されています。
この記事では、実際に受講した私が、「専門実践教育訓練給付って何?」「どう使えばいいの?」「私にも使える?」という疑問を持つあなたに、40代からの人生リスタートに必要な情報をまとめました。未来に不安を感じている方、転職やキャリアアップを本気で考え始めた方は、ぜひ最後までご覧ください。
1. 専門実践教育訓練給付とは?40代女性にこそ知ってほしい制度の概要
専門実践教育訓練給付制度は、厚生労働省が行っているキャリア支援のひとつで、主に「再就職」「転職」「スキルアップ」を目的に中長期で学ぶ人を対象としています。この制度を使えば、講座費用の最大80%までが給付されるという非常に手厚い内容です。
対象となる講座は、国家資格取得や専門職への就職に直結するような実践的なもの。たとえば、看護師、保育士、介護福祉士、Web系エンジニア、調理師など、今後も需要が見込まれる職種が中心です。
40代女性にとっては、「もう一度働き方を見直したい」「安定した仕事を手に入れたい」と思ったときの強力な選択肢になります。特に離職中で今後のキャリアに不安を感じている方や、非正規雇用からのステップアップを目指す方にはピッタリです。
2. 対象となる人と条件|自分が使えるかをチェックしよう
専門実践教育訓練給付は誰でも使えるわけではなく、一定の条件をクリアする必要があります。以下の条件に当てはまるかをまず確認しましょう。
- 雇用保険の加入期間が原則3年以上(初めての利用であれば2年以上)あること
- 現在雇用保険に加入しているか、離職してから1年以内であること
- 厚生労働省指定の講座を受講すること
- 事前にハローワークで「受給資格確認」を受けること
特に注意したいのが、「講座受講前」に必ずハローワークで手続きをしなければならない点。これを忘れると給付対象外になります。40代女性は育児や介護などでブランクがある人も多いですが、「過去に就業していた期間」も対象になる場合があるので、ぜひ一度確認してみてください。
3. 支給される金額と計算方法|最大80%が戻ってくるって本当?
専門実践教育訓練給付の魅力は、なんといっても「最大で受講費用の80%が戻ってくる」という点です。計算は以下の通りです。
- 原則:受講費用の50%(年間上限は40万円×受講年数)
- さらに、受講後に資格取得+1年以内に対象職種へ就職した場合、追加で20%支給
- 令和6年10月以降に受講開始した場合の最大支給額は、年間上限64万円
私の場合は、最大70%の時に受講したのですが、120万円の講座が50万円くらい戻ってきたと思います。これだけ手厚い支援がある制度は他にほとんどありません。
ただし、すべての講座がこの制度の対象になるわけではないので、事前に「専門実践教育訓練給付の対象講座」であることを必ず確認しましょう。
4. 受講できる主な分野と資格一覧|将来性のあるスキルが揃っている
専門実践教育訓練給付の対象となる講座は、将来の雇用に直結しやすい実践的な分野が中心です。40代女性にも人気のある分野を紹介します。
- 医療・介護:看護師、准看護師、介護福祉士など
- 保育・教育:保育士、幼稚園教諭
- IT・Web:プログラミング、Webデザイン、データ分析
- 建築・調理:調理師、建築士、インテリアコーディネーター
- ビジネススキル:中小企業診断士、社会保険労務士など
これらの分野は、年齢を問わず採用されやすく、就職後も安定して働けるのが魅力です。特に介護や保育は40代からでも未経験OKの職場が多いため、実際に多くの女性がこの制度を利用して新しいキャリアをスタートさせています。
5. 申し込みから給付までの流れ|ハローワークでの手続きポイント
専門実践教育訓練給付を受けるには、受講前・受講中・受講後の3段階で手続きが必要です。特に「受講前」の申請を忘れると給付対象外になるので、ここは要チェックです。
- 講座を選ぶ(厚生労働省のサイトなどで検索)
- 講座の教育訓練給付対象かを確認
- 訓練前キャリアコンサルティングを受講する
- 受講開始日の2週間前までにハローワークで受給資格の確認をする。
- 講座を受講
- 支給申請①(講座を受講した日から6ヶ月ごとの期間の翌日から1ヶ月以内)
- 訓練終了
- 支給申請②(修了日の翌日から1ヶ月以内に申請書類を提出)
- 資格取得・就職
- 支給申請③(講座を受講した日から6ヶ月ごとの期間の翌日から1ヶ月以内)
- 訓練終了後の賃金が受講開始前の賃金より5%以上上昇
- 支給申請④(資格取得・就職日の翌日から6ヶ月を経過した日から6ヶ月以内)
詳しくはこちらをご覧ください。
必要書類には、講座の申込書、雇用保険の加入履歴(被保険者証や離職票)、本人確認書類などがあります。不明点がある場合は、早めにハローワークに相談すると安心です。
6. 働きながらでも通える?忙しい女性のための学び方の工夫
「フルタイムで働いてるけど、受講なんてできるの?」という声もありますが、実は多くの講座が「夜間」や「土日対応」もしています。最近ではオンライン学習も増え、通学せずに学べる選択肢も広がっています。
たとえば、介護福祉士実務者研修では、週1回通学+オンライン講義を組み合わせたスタイルが多く、育児や仕事と両立しやすいのが魅力です。
また、学び始めるタイミングも大切。仕事が少し落ち着く時期や、ライフイベントの谷間などを活用すると負担も軽くなります。
「全日制しか無理だと思ってた…」という方も、実は選択肢が豊富です。無理なく続けられる学び方を、ぜひ探してみてください。
私も全てオンラインで受講しました。1年にわたるカリキュラムで必須課題などもあったため、スケジュールをしっかり組まないで途中で挫折してしまうと思いました。
受講を始める前に、無理のない計画を立てましたが、それでもやはり働きながらの勉強はかなり大変でした。何としても給付金を戻すということがある種の目標になり、挫折せずに終了することができました。
7. おすすめの講座・スクール|40代女性に人気の実践型講座
専門実践教育訓練給付を活用できる講座の中でも、40代女性から人気の高いスクール・講座をピックアップします。
- 看護師養成所(看護専門学校):通学2〜3年で国家資格を取得。求人も安定。
- ニチイ学館・三幸福祉カレッジ(介護福祉士実務者研修):通学+eラーニング対応。
- 資格の大原・LEC東京リーガルマインド(社労士・中小企業診断士):ビジネス系資格に強い。
- テックキャンプ・SHElikes:女性向けITスキル講座も対象に。
- 保育士養成校・通信講座(指定校):通学+通信で無理なく資格取得可能。
これらの講座は、費用の補助だけでなく「就職支援」や「相談サポート」も充実しているため、安心して学び直しができます。
看護学校は私の周りでも何人かいます。やはり看護師というのは、定年がなく、人員も不足しているので賢い選択だと思います。
私は体力的にも精神的にもできそうにないと思ってしまいましたが、興味がある方はぜひ挑戦してみると今後の人生がガラッと変わりそうな職業ですね。需要がある仕事を選ぶというのも大切です。中長期キャリア形成のための制度、よく考えて選択しましょう。
8. 専門実践教育訓練給付とキャリアアップ支援制度の併用術
実は、専門実践教育訓練給付だけでなく、他の制度と併用することで、さらにお得に学べる場合があります。その代表が「キャリアアップ助成金」や「再就職支援制度」。
たとえば、就職先によっては、会社が受講費用の一部を負担してくれるケースもあり、その結果、実質的な自己負担がほぼゼロになることも。
また、自治体によっては「40代・50代女性向けの学び直し支援」など、独自の補助制度を行っている場合も。これらを組み合わせることで、経済的な負担を抑えながら、キャリアの再構築が可能になります。
最近は、地方移住の再就職のようなものをよく見かけます。
少し早く退職をして、田舎暮らしをされる方も多いですね。
あと10年、20年後にどんな暮らしがしたいか、想像して今からその第一歩に学びを始めることをおすすめします。
まとめ:40代から「自分らしい生き方」を選ぶための第一歩に
40代という節目の年齢。これからの働き方や生き方を考え始めたとき、「もっと安定した仕事に就きたい」「資格を取って自分の強みを作りたい」と思うことはありませんか?
そんなあなたを強力にサポートしてくれる制度が、専門実践教育訓練給付です。
これは、厚生労働省が実施している制度で、一定の講座を受講すれば、その費用の最大80%までが支給されるというもの。対象となる講座も、医療・介護・IT・保育など将来性のある分野ばかり。しかも、40代女性にも多くのチャンスが用意されています。
働きながらでも支援してくれる制度なので、お金とやる気があればいくらでも自分の人生の方向転換が図れます。
40代という年齢は、キャリアにおいても人生においても、まさに「これから」を決める大切なタイミング。専門実践教育訓練給付は、その「これから」を形にするための力強い味方になります。
「何か始めたいけど、踏み出せない」「やりたいことはあるけど、お金が不安」――そんなときこそ、この制度を活用して、一歩前に進んでみませんか?
大切なのは、今の年齢をハンデと感じないこと。遅すぎるということはありません。40代からだからこそ選べるキャリア、この制度を利用してぜひ自分らしい生き方を模索してみてはいかがでしょうか。