40代女性が知っておきたいお通夜とお葬式のマナー|初めてでも恥をかかない基本の心得

突然の訃報に「どうしたらいいの?」と戸惑ってしまうこと、ありますよね。特に40代になると、親族や職場関係、知人などのお通夜やお葬式に参列する機会も少しずつ増えてきます。でも、「ちゃんとしたマナーがわからない」と不安になる方も多いはず。
この記事では、40代女性が知っておきたいお通夜とお葬式で恥をかかない基本的なマナーを、わかりやすく丁寧に解説します。
40代にもなって基本的なマナーを知らないと常識がない人だと思われてしまう可能性がありますので、いざという時、落ち着いて行動できるよう、今のうちに備えておきましょう。

目次

① お通夜とお葬式の違いを理解しよう

お通夜とお葬式は、どちらも故人を見送る大切な儀式ですが、意味合いや雰囲気が異なります。


お通夜は、亡くなった方との最後の別れをする前夜の儀式。近年では「一日葬」が増えていますが、昔ながらの風習として今も多く行われています。一方、お葬式(告別式)は、宗教的な儀式や社会的なお別れの場です。


服装や持ち物、焼香のマナーなどにも違いがありますので、「両方に参列するのか」「どちらかだけなのか」によって、準備が変わってきます。


まずはこの2つの違いをしっかり理解して、状況に合わせた対応を心がけましょう。

② 女性の服装マナー|お通夜とお葬式では何が違う?

「黒い服なら何でもいい?」と思ってしまいがちですが、実はNGな服装もあります。


お通夜では、急な訃報に駆けつける意味から「地味な平服(黒・グレー・紺など)」でも許容されます。とはいえ、最近は喪服で参列する方も多いです。40代は喪服で参列したいところ。慌てないように1着は喪服を用意しておくと良いと思います。

私も1着用意しました。30代後半の時に購入したのですが、お店の方が長く着用できるようにと少し大きめの喪服を薦めてきました。その時はこんなゆるゆるで良いのかな?と思いましたが、案の定、40代になり太り始めたので結果、大きめの喪服を購入しておいて良かったです。

持っている喪服の形はこんな感じです。


私が購入した時の相場が7〜8万円だった気がします。今は日本製でもお手頃価格が出ていますね。

今買うならこんな形が良いです。ただし、痩せないと似合わないだろうな(笑)。日本製なのにこの金額は安いと思います。



お葬式では、正式な喪服がマスト。黒のワンピースやアンサンブル、黒ストッキング、黒のパンプス(5cm以下のローヒール)が基本です。
バッグは布製の黒が無難。革や光沢のある素材、金具の目立つものは避けましょう。
迷ったときは「控えめ・シンプル・落ち着いた印象」を意識すると安心です。

③ 香典の金額や包み方、渡し方のマナー

香典は、遺族へのお悔やみと故人への供養の気持ちを表すものです。金額の相場は、親戚なら5,000〜10,000円、職場関係なら3,000〜5,000円が目安です。
香典袋は「御霊前」「御香典」など表書きのあるものを選び、中には新札は避けて折り目をつけたお札を入れましょう。

御霊前は模様がない香典袋なら神式、キリスト教式でも使用できます。ただし、浄土真宗では御佛前を用いるのが良いそうです。

私は薄墨のペンと香典袋(御霊前)をいつも会社のデスクに入れてあります。

40代になると会社での関わる人や外部との関わりも多いと思います。

もしもの時に備えて、いつでも対応できるように準備をしましょう。

香典袋の書き方で、参考になるYou Tubeがあったのでご覧ください。

内袋の書き方も参考になりました。


渡すタイミングは、受付で記帳と一緒に手渡すのが一般的。両手で丁寧に差し出し、「このたびはご愁傷さまでございます」と一言添えるのが基本です。
カジュアルすぎる袋や、キラキラした文字のものは避け、必ず黒白の水引がかかったものを選びましょう。

④ 焼香の作法|自信がない人もこれだけは押さえて

お焼香は、故人への祈りを込める大切な儀式。宗派によって多少の違いはありますが、基本の流れは共通しています。

  1. 遺族や僧侶に一礼し、焼香台の前に進む
  2. 一礼後、香を1〜3回つまんで香炉へ(押しいただく場合も)
  3. 手を合わせて合掌
  4. 最後に一礼して戻る
    あまり深く考えすぎず、「気持ちを込めて丁寧に」が大切です。前の人の動きをよく見て、真似をすれば問題ありません。
    初めてでも落ち着いて行動すれば、きちんとした印象になりますよ。

⑤ お悔やみの言葉は何と言えばいい?

「何て声をかければいいのかわからない…」という人も多いはず。でも、シンプルな言葉で大丈夫です。
定番は「このたびはご愁傷さまでございます」。これだけで十分、気持ちは伝わります。


絶対に避けたいのは「繰り返す」「重ねる」「おめでたい」などの言葉を含む表現。

「また来ます」「生き返る」などもNGワードです。

どうしても言葉が出ないときは、深く一礼するだけでも気持ちは伝わります。無理に話さず、静かに寄り添う姿勢が大人のマナーです。

⑥ メイクやヘアスタイルもマナーのうち

お通夜やお葬式では、服装だけでなく、メイクや髪型も「控えめ」が基本です。
メイクはナチュラルメイクで。ラメ入りのアイシャドウやグロスは控え、リップはベージュ系やピンクベージュで落ち着いた印象に。
ヘアスタイルはまとめ髪がベスト。肩にかかる髪は結び、派手なカラーや巻き髪、ヘアアクセサリーは避けましょう。
ピアスやネックレスなどのアクセサリーも基本的に外します。結婚指輪のみはOKです。

ジェルネイルをしている方はいざという時にオフできません。私もそういうことがあってから、いつも手元はベージュやピンクの控えめネイルにしています。

明るいネイルにしてしまった場合は、黒いグローブなどで対応しますが、お葬式に参列する際はできるだけオフしていきましょう。お通夜、お葬式は「とにかく地味に」がポイントです。40代は立ち振る舞いを見られます。清潔感と落ち着きを持って参列しましょう。

⑦ 持ち物チェックリスト|忘れがちなものは?

当日慌てないように、持ち物を前日に確認しておきましょう。

【基本の持ち物】
・香典袋+現金

・袱紗(あれば)

・数珠(あれば)

・ハンカチ(黒や白、無地)

・黒い小ぶりのバッグ

・筆記用具(黒インクのペン)

・替えのストッキング(伝線対策)

・ネイルの場合は爪を隠す黒いグローブなど


派手な柄やブランドロゴ入り、革や光沢のある素材、金具の目立つもの持ち物は避け、すべて控えめなデザインを心がけましょう。

また袱紗や数珠は持っておいて損はありません。何度も購入するものではないため、事前に準備をしておきましょう。


袱紗がない場合はハンカチ・スカーフ・風呂敷などで代用が可能です。色や柄には気をつけて代用しましょう。

⑧ 席順・参列の流れと立ち居振る舞い

式場では、故人との関係性や立場によって席順が決まります。前方が親族、後方が一般参列者です。指定があれば従い、勝手に座らないようにしましょう。
式中は私語を慎み、スマホの電源は必ずオフに。写真撮影もNGです。
立ち居振る舞いは、親族の気持ちに寄り添う意味で、すべて「静かに・ゆっくり・丁寧に」を意識して。焼香の順番待ちでは、落ち着いて姿勢よく待ちましょう。
何も特別なことはしなくてOK。大人の女性として、落ち着いた態度が一番のマナーです。

⑨ 受付でのふるまいと記帳マナー

受付では、まず一礼して「このたびはご愁傷さまでございます」と声をかけます。
香典を渡し、記帳はフルネームで丁寧に。ペンは持参が安心です。
服の裾を整えて腰を落ち着け、周りの方の邪魔にならないようにスムーズに記帳しましょう。
記帳後は、静かに礼をして会場へ向かいます。ここでの対応が第一印象を左右します。堂々と、でも控えめにがポイントです。

⑩ お通夜・お葬式後のふるまいとお礼の伝え方

式が終わったあとの行動にもマナーがあります。遺族に話しかけるときは、長くならないよう「お疲れのところ失礼します」「お体に気をつけてくださいね」と短く声をかけましょう。

人づてに訃報を聞いたときは弔電や供花などを出します。また、どなたか友人知人がいる場合は、ご葬儀に参列する人へ御香典を預けても良いでしょう。


香典返しを受け取った場合は、自宅に戻ってからお礼状を出すのが丁寧と言われていますが、少し落ち着いてから「大変でしたね」などとお声がけする方が自然かなと思って、いつも私はそうしています。


また、職場や友人を代表して参列する場合は、参列後に同僚や友人に「無事参列できました」と軽く報告すると気遣いが伝わります。
最後まで気を抜かず、落ち着いて丁寧にふるまうことが、40代らしさを感じさせます。

まとめ:人生の節目に立ち会う立場で丁寧なふるまいを心掛けましょう

お通夜やお葬式は、人生の節目に立ち会う大切な場です。マナーを知っておくことで、自分自身が落ち着いて行動でき、周囲にも安心感を与えることができます。


特に40代になると、立場的にも見られる場面が増えてきます。だからこそ、「知らないと恥ずかしい」「知っておいて良かった」と思える基本マナーは、早めに身につけておくことが大切です。


派手すぎず、控えめで、丁寧なふるまい。それだけで、あなたは十分「きちんとした人」と思われます。

急逝という言葉があるように不幸は突然訪れます。
何かあった時にも落ち着いて対応できるように、ぜひこの記事を読んで備えてくださいね。

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