「そういえば、親が入っている保険ってどんな内容だったかな…」
40代、50代と年齢を重ね、仕事や家庭での責任が増えるなか、ふとこんな不安が頭をよぎることはありませんか?
私自身、都内で一人暮らしをしているのですが、自分の老後のことが気になり始めると同時に、離れて暮らす両親のことも心配になる今日この頃です。
以前、母から「この生命保険に入っているから、何かあったらよろしくね!」と軽く言われたものの、正直なところ内容は全く覚えていませんでした。いざという時、私が全部手続きするのかと思うと、途方に暮れてしまいそうで…。
この記事では、そんな私がたどり着いた「保険管理アプリ」という解決策について、気になる危険性までを実体験を踏まえてご紹介します。
40代の私を襲った、漠然とした不安
40代は、自分のキャリアがある程度固まる一方で、新たな不安が顔を出す年代だと感じています。特に私を悩ませたのは、保険に関する不安でした。
離れて暮らす親の保険。内容は誰も知らない…
離れて暮らす親の保険内容、知っていますか?
私の母は「あれとこれに入ってる」と口頭で教えてくれましたが、保険の名前も保障内容も複雑で覚えられません。保険証券のありかも「あの棚の、あの箱の…」と言われても、実家から離れて暮らす私にはさっぱり。父に至っては、自分がどんな保険に入っているかさえ曖昧な様子…。
もし今、両親が入院や介護になったら?まず何から手をつければいいのか。どこに連絡すればいいのか。山のような手続きを前に、一人で途方に暮れる自分の姿しか思い浮かびませんでした。

年間11億円も発生する保険金の請求漏れは人事ではない
「保険に入っているから大丈夫」と思っていても、実はそれだけでは安心できない現実があります。
「入っていれば安心」ではない現実
生命保険文化センターの調査によると、なんと過去5年間で約5人に1人が、生命保険の請求漏れや請求忘れを経験しているそうです。
さらに驚くことに、ある大手保険会社では、2022年度に確認された保険金の支払い漏れが約11.4億円にものぼったという報告も。(※出典:第一生命ホールディングス 2022年度決算説明会資料)
これって、決して他人事ではありませんよね。請求しなければ、保険金は1円も支払われないのです。決して安くないお金を掛けていますし、こんな悲しい事態を防ぐためにも、保険の情報を「きちんと整理しておくこと」が本当に大切なんだと痛感しました。
【実体験】アプリの使い方は驚くほど簡単!3ステップで保険証券をデータ化
私が使っているアプリは「保険簿」というアプリ。「アプリって、なんだか設定が難しそう…」と感じるかもしれませんが、驚くほど簡単でした。ここでは、基本的な使い方を3ステップでご紹介します。
ステップ1:スマホで保険証券を撮影するだけ
まず、お使いのスマホに無料の保険管理アプリをダウンロードします。次に、手元にある保険証券を準備し、アプリの指示に従ってスマホのカメラで撮影するだけ。複数枚ある証券も、順番にアップロードすればOKです。

ステップ2:自動でデータ化された内容を確認
撮影した保険証券の画像は、アプリ側で自動的に文字を読み取り(OCR技術)、データ化してくれます。数日後にはデータ入力が完了し、アプリに反映されるので、手入力の手間がほとんどないのが本当に楽でした。反映されたら、内容が間違っていないか最終チェックをしましょう。
ステップ3:家族と情報を「共有」する
これが一番やりたかった機能です!アプリ内の共有機能を使えば、登録した保険情報をまるごと家族にシェアできます。共有したい家族にもアプリをダウンロードしてもらい、アプリ内で共有設定をするだけ。これでお互いの「もしも」に備えることができます。

みんなが気になる「保険管理アプリの危険性」に答えます
便利そうなのは分かったけど、大事な個人情報をアプリにアップロードするのは怖い…そう思いますよね。私も最初は不安でした。ここで、多くの人が感じるであろう危険性や疑問にお答えします。
Q1. 個人情報が漏れたりしない?
A. ゼロとは言い切れませんが、信頼できるアプリは強固な対策をしています。
これはどんなWebサービスにも言えることですが、情報漏洩のリスクが完全にゼロになることはありません。だからこそ、運営会社がどのようなセキュリティ対策を講じているかが重要になります。私の利用している保険簿は下記のセキュリティ基本方針がHPに明記されています。
通信の暗号化
SSL/TLSを用いてデータの通信を暗号化しています。
信頼性の高いクラウドサービスの利用
Amazon Web Services(AWS)を利用し、サーバーの構築等を行っています。AWSは高い信頼性及び障害耐性を備えており、AWSを利用することで高度なセキュリティ体制を実現しています。
情報セキュリティに関する国際規格を取得
情報セキュリティに関する国際規格「ISO 27001」(ISO 27001:2022)の認証を2021年4月15日付で取得しました。当該規格に基づき、情報の機密性・完全性・可用性を維持及び改善しています。

Q2. しつこい勧誘の電話はかかってこない?
A. アプリの運営元によります。保険代理店ではない会社が運営するアプリを選びましょう。
アプリによっては、保険相談や見直しを促す営業電話がかかってくる場合があります。もし勧誘が嫌な場合は、保険商品を直接販売していない会社が運営する無料アプリを選ぶのがおすすめです。多くのアプリでは、公式サイトの「よくある質問」などで勧誘の有無について明記されています。
私が利用している保険簿を提供する「株式会社IB」は保険販売を行っていないので、保険商品の勧誘等はありません。
「お客様が加入保険をより簡単に活用できるようにしたい」という想いをもった保険事業者から運営費を頂戴しています、とHPにも記載があり安心です。
我が家で見つかった「保障の漏れ」と「保険料のムダ」
実際に親子で保険情報を一括管理してみると、驚くべきことが分かりました。
- 母の保険: 若い頃に入ったきりの医療保険で、最近の短期入院や先進医療に対応していないことが判明。
- 父の保険: なんと、似たような死亡保障の生命保険に2つも加入しており、保障が重複していた。
保険を「見える化(データ化)」したことで、それぞれのライフステージに合っていない保障の漏れや重複が、面白いほどハッキリと見えてきたのです。これは、親子で保険を見直す絶好の機会になりました。
まとめ:将来の不安は「見える化」で安心に変えられます
40代の私たちを襲う、自分と親の将来への漠然とした不安。その正体の多くは、「よく分からない」ことから来ています。
保険管理アプリは、複雑で分かりにくかった保険の情報を「見える化」してくれる、とても心強いツールです。
- バラバラだった保険証券をスマホで一括管理
- 自分と家族の保障内容をいつでもどこでも確認
- 万が一の時、誰がどう動けばいいか分かる
たったこれだけで、漠然とした不安は「備えがある」という安心感に変わります。保険金の請求漏れを防ぎ、無駄な保険料を見直すきっかけにもなります。
もし、かつての私と同じように、ご自身やご家族の保険について不安を感じているなら、ぜひ一度、無料の保険管理アプリを試してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの心の重荷を軽くしてくれるはずです。