40代という節目を迎えると、それまでの働き方や人間関係、生き方にふと立ち止まる瞬間があります。周囲は家庭を持ったり、キャリアを築いたりしている中で、自分は何のために働き、何のために生きているのか…そんな疑問にぶつかることもあるでしょう。ちなみに私は今でも毎日、そんな疑問を感じています・
このブログを読んでいる方も今、自分と向き合っている真っ只中かもしれません。この記事では、そんな気持ちにそっと寄り添いながら、気持ちが沈むときの過ごし方や、自分らしく生きるヒントを10個ご紹介します。無理をする必要はありません。自分の心と対話する時間を、一緒に過ごしましょう。
1.生きる意味が分からないと感じたときの自然な反応とは
人は人生に迷いを感じるとき、こんな風に悩む自分はおかしいのかもと思ってしまうかもしれません。でも、40代という年代は人生の棚卸しや振り返りが自然と始まるタイミングだと思います。人生の折り返し地点に差し掛かり、これまで築いてきたキャリアや人間関係を振り返ったとき、これから何を選んでいけばいいのか、自分でもわからなくなることがあります。
大切なのは、「生きる意味が分からない」と感じるその気持ちを無理に否定しないこと。落ち込みや鬱っぽく感じるかもしれませんが、むしろ、その感情は今の自分を見つめ直す大切なサインだと思います。焦らず、正解を探そうとしなくて大丈夫です。自分の心が何を求めているのか、どうありたいのか、静かに心の声に耳を澄ませてみましょう。
2.ネガティブな感情に巻き込まれない「感情の受け流し方」
気持ちが沈んだとき、「なんとか元気を出さなきゃ」と無理にポジティブになろうとすることはありませんか? でも、心が疲れているときは、その頑張りが逆効果になることもあります。そんなときに大切なのが、何もしないことです。
ネガティブな気持ちは、急にやってきて、心をかき乱したかと思うと風のように過ぎていくものです。無理に消そうとせず、今はそういう時期なんだと受け入れるだけで、心の負担はぐっと軽くなります。
私もよくやるのですが、何だか悲しくなったり、イライラしたりした時は、一旦、紙に書き出して俯瞰してみるのも効果的です。
私は今こう感じているんだ、こんなことが嫌だったんだ、これで疲れてしまったのかと自分自身に声をかけてあげるだけでも、癒しになります。
3.外に出るのがしんどい日は「小さなルーティン」で自分を整える
メンタルが沈んでいるときは、外出どころか起き上がるのもつらい日があります。特にホルモンバランスが崩れているときは心だけではなく、体も重くて起き上がれない日もありますよね。
そんなときにおすすめなのが、無理のない小さなルーティンを作ることです。
例えば毎朝、白湯を飲む、5分ストレッチをする、ベランダに出て空を見ながらコーヒーを飲むなど、心地よいリズムを生活に取り入れるだけで、不思議と安心感が生まれます。
私は腕立て、腹筋、スクワットを必ず20回ずつするようにしています。そうすると何だか力が湧いてきて、少し動ける気がします。
ルーティンは、自分にきちんと生活していることと感じさせるための小さな課題みたいなものだと思います。無理せずできる自分の決め事を作って、誰のためでもなく、自分のために自分で整える時間を持つことが、心の回復にとても大切です。
4.スマホを見ない時間をつくって情報疲れをリセットする
気分が落ち込んでいるときにスマホを見ていると、SNSなど他人の幸せそうな投稿が目に入り、余計に落ち込むことがありますよね。特に充実している人の投稿は、同じ人間なのにどうして自分とはこんなに違うんだろうと落ち込む原因にもなります。
私もスマホ疲れしてしまった経験があります。見たくないのに見てしまい、それに時間も奪われ、羨望の醜い心に囚われてしまっていました。
そんなときは、思い切ってスマホやSNSから距離を取ってみましょう。砂のような量の情報のから離れることで、少しずつ自分の本音が見えてきます。おすすめは、デジタルデトックスの時間を1日1時間だけでも設けてみることです。心が静かになり、自分自身に優しくなれる時間が生まれます。
私はテレビも基本見ません。またスマホを見る時間帯も決めています。
こうすることで余分な情報から自分を守ることができています。そして何より、時間の使い方が上手くなりました。
5.自然と触れる時間を意識して増やしてみる
気持ちが重たいときこそ、自然と触れ合う時間を意識してみましょう。公園を散歩するだけでも、空の色や風の匂い、木々の緑に触れることで、少しずつ気持ちが整ってきます。五感が刺激されることで、心と体のバランスも取り戻せるのです。
とくに40代は、感性が豊かになる時期でもあります。若いころには気づけなかった自然のありがたさに、癒されることがあるかもしれません。そんな瞬間も、自分を取り戻す大切な時間です。
また、朝に散歩をすると幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンが活発化し、精神の安定や安心感をもたらしてくれるそうです。
私も週5で朝散歩を実践しています。朝から動くせいか、体が軽くなって動きやすいです。こちらもおすすめのリラックス方法です。
6.「誰かのために」ではなく「自分のために」選ぶ習慣を持つ
40代になると、家族や職場の期待に応える日々が長く続き、自分が本当にしたいことが何か分からなくなってくることがあります。生きる意味を見失ってしまう原因のひとつが、自分軸を置き去りにしてしまっていることだと思います。
だからこそ、これからは誰かのためではなく、自分のための選択を増やしていきましょう。たとえば、食べたいものを自分で選ぶ、観たい映画を自分で決める、休みたい日は休む、そんな日常の中のささやかな選択が、少しずつ自分軸を生きるきっかけになります。
自分の気持ちに正直になること。それは、40代だからこそできる、大人の自己肯定です。
7.「がんばらない日」を意識的に作る
真面目な人ほど、ちゃんとしないと、頑張らないとと自分にプレッシャーをかけてしまいがちです。特に40代の独身女性は、自分だけで生活を回しているケースも多く、無意識に完璧主義になってしまっていることも。
でも、がんばり続けるのは誰だって疲れます。だからこそ、意識的にがんばらない日を作ることが大切です。家事をお休みして、デリバリーを頼んでもいいですし、掃除をお休みして、Netflix三昧でも全く問題ありません。独身なので誰にも責められません(笑)1日何もしなかった…なんて落ち込む必要ももちろんありません。
自分に大切にできる人は、他人も大切にすることができます。がんばらないことをすることもまた、自分を大切にすることにつながります。何かしなければならないという強迫観念に駆られないように、自分を大切にして過ごしましょう。
8.心が疲れたら「人に頼る」勇気を持つ
人に頼るなんて恥ずかしい、迷惑をかけてはいけない、そう思っていませんか? でも、本当につらいときに誰かに話すことは、決して弱さではありません。それは自分を大切にする強さです。
特に40代は、周囲から頼られることが多くなる年代。だからこそ、自分が助けを求める側になるのに、勇気がいるのも事実です。でも、誰かに打ち明けることで心の重荷が少し軽くなったり、自分だけじゃないと感じられる瞬間があるのです。
また人に頼るなんてプライドが許さない…そんな人もいるかもしれません。
正直、かわいくないです(笑) 40代女性、かわいくありたいものです。私はどんどん人に頼りますし、甘えます。
昔は完璧主義でしたが、自分から頼ることで、相手からも頼られることが増えてきました。信頼関係はそうやって築いていくことも学びました。最初は勇気がいることかもしれませんが、信頼できる友人、家族、カウンセラーなど頼る相手は誰でも構いません。頼ることは生きる力だと、覚えましょう。
9.「何もしない日」が心を回復させる
忙しい毎日に慣れてしまうと、「何もしていない自分はダメなんじゃないか」と感じることがありますよね。でも、実は何もしない時間こそが、心を元気にするためにとても大切だと思います。
脳も心も、休む時間がないとパフォーマンスが落ちてしまいます。とくに気持ちが沈んでいるときは、心がSOSを出しているサインです。今日はベッドの上から一歩も出ない日と決めてもいいでしょう。音楽を聴いたり、空を眺めたりして、ぼーっとする時間を大切にしましょう。
ちなみに私の友人は5日間、ほぼベッドから動かない生活をして、さすがに飽きて動き出した子がいます(笑)ある意味、才能だと思いますが、自分を甘やかすことは、自分を守るための第一歩かなと思います。
10.「小さな幸せ」に目を向ける練習をしてみる
朝の光がきれいだった、いつものコーヒーが美味しかった、通りすがりの花が咲いていた…そんな小さなことに気づけけると、不思議と心があたたかくなります。いろいろ経験してきた40代の今だからこそ、大きな夢や大きな幸せに心を費やすのではなく、日常の小さな幸せに目を向ける力を育てていきましょう。
日々の中にある小さな喜びに気づけると、生きる意味も少しずつ変わってくるかもしれません。これからはあらためて、感謝の心を持つことや自然の美しさ、心の豊かさに目を向けると、考え方も変わってくると思います。
私も30代より精神的な余裕が増えました。やはり日常の小さな喜びに目を向けることができたからだと思います。少し哲学っぽくなってしまいましたが、自分の機嫌を取るのは自分です。自分が好きな自分でいるためにも、心の豊かさを大切にしてください。
まとめ.生きる意味は自分の中で育てていくもの
生きる意味。人生のテーマのようなこの言葉が心に刺さるということは、あなたが今、自分の人生に真剣に向き合っている証だと思います。幸せは誰かと比べる必要もありませんし、生きる意味は、誰かに与えられるものではなく、自分の中から少しずつ育てていくものだと思います。
この記事で紹介した10の項目は、どれも自分と向き合うことに焦点をあてたごく当たり前のことです。でも、意外とこれが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。疲れが溜まって活力が見出せない40代あるあるだからこそ、今日からできる、小さなメンタルケアの習慣を、まずはひとつだけでも取り入れてみてはいかがでしょうか。今日よりも明日、今月よりも来月、1年ごと自分の変化を知ることができるようになると思います。自分を大切に、生きることを楽しめたら素敵ですね。