40代になると、仕事やプライベートでフレンチやイタリアンなど、仕事でもプライベートでもコース料理をいただく機会や格式あるレストランに招かれる機会も増えてきますよね。でも、「正しいマナーって何?」「ナプキンの使い方すら不安…」そんな風に感じることはありませんか?
実は、コース料理のマナーは、難しいルールを暗記する必要はありません。大切なのは「周りへの思いやり」と「自分らしい上品さ」。基本的な流れや所作を知っていれば、自信をもって食事を楽しめるようになります。
このブログでは、40代女性が知っておきたい10のマナーをわかりやすく紹介します。ちょっとした心がけで恥ずかしい思いをせず、「あ、この人、素敵な大人の女性だな」と思われるような振る舞いができるようになりますよ。
それでは早速、コース料理のマナーを一緒に学んでいきましょう!
① コース料理の基本構成と流れを知っておこう
フレンチやイタリアンのコース料理には、基本的な「流れ」があります。前菜から始まり、スープ、魚料理、肉料理、デザートと続くのが一般的。イタリアンの場合は、前菜の後にパスタやリゾットが出ることもあります。
一般的なコース料理は7、8品ですが、ドラマでも人気のグランメゾンなどのフルコースは10、11品です。
- アペリティフ
- アミューズ
- オードブル
- スープ
- パン
- メイン(魚、肉)
- デザート
- カフェ
上記のような流れが一般的でしょうか。この流れをあらかじめ知っておくだけでも、心に余裕が生まれます。また、料理が運ばれてくるたびに「これは何?」と戸惑わなくて済みます。レストランによってはメニューがない場合もあるので、サーブされた料理を自然に受け入れられるようにしておきたいですね。
40代になってからのマナーは、「知識+余裕」がポイント。流れを知って、落ち着いた態度で食事を楽しめば、それだけで品のある印象に見えるはずです。
② ナプキンの正しい使い方、置き方とは?
席に着くとテーブルにナプキンが置いてありますよね。このナプキン、実は食事中の大切なマナーアイテムなんです。
まず、ナプキンは料理が運ばれてくる前に広げて、膝の上に軽く乗せておきましょう。大きく広げすぎず、二つ折りにして折り目を手前にするのがスマートです。口元を拭く時は、内側を使うのがポイント。外側は汚れが見えないようにキレイに保ちます。
途中で席を立つ時は、ナプキンをイスの上に軽く置くのが正解。テーブルの上に置くのはマナー違反です。食事が終わったら、ナプキンは軽くたたんでテーブルの左側に置いておきましょう。この時、綺麗にたたまないでください。綺麗にたたむ=美味しくなかったと思われてしまいます。クシャッとまでする必要はありませんが、完全に綺麗な状態にせず置きましょう。
ナプキンの扱い方ひとつで、「この人、ちゃんとわかってるな」と好印象を持たれますよ。
③ パンの食べ方マナー|ちぎる?かじる?バターは?
コース料理にはパンがよく登場しますが、パンの食べ方にもマナーがあります。
まず、パンはかじらずに、手でひと口サイズにちぎって食べるのが基本。大きなまま口に運ぶのはNGです。手でちぎるときも、パンくずが散らからないよう、そっと丁寧に。万が一、散らかってもお店の方が綺麗にしてくれますので安心してください。
バターやオリーブオイルが添えられている場合は、一度にたくさん付けすぎないように注意しましょう。バターはナイフで自分の皿に取り分けてからパンに塗るのがマナー。直接バター皿に何度もナイフを出し入れするのは避けて。
パン皿がない場合は、メインのお皿の端にパンを置くこともOK。細かな配慮ができる女性は、それだけで魅力的に映りますよ。
④ スープの飲み方にも品格が出るって本当?
スープが運ばれてきたら、まずはスプーンの持ち方に気をつけましょう。持ち手の真ん中あたりを親指と人差し指で軽く挟み、すっと口元に運ぶのが基本です。
飲むときは、スプーンの手前からすくって、音を立てずに静かに口元へ。器に口をつけて飲むのは絶対にNGです。スープをすする音も立てないようにしましょう。
最後まできれいに飲みたい場合は、お皿を少し手前に傾けてスプーンですくってOK。ただし、持ち上げたりしないように注意してください。
スープの一口で、上品さはすぐに伝わります。スマートな振る舞いで、40代らしい落ち着きを見せましょう。
⑤ メインディッシュのスマートな食べ方
メイン料理は、その人のマナーが最もよく出る場面です。まず、お皿が運ばれてきたらすぐに食べ始めず、「いただきます」の気持ちを込めて一呼吸置くと好印象。
ナイフとフォークは、利き手に合わせて使いましょう(右手にナイフ、左手にフォークが基本)。お肉や魚は、一口大に切って、切った分から順に食べます。一気にすべて切ってしまうのはマナー違反とされています。
また、骨付き肉や皮のある魚の場合は、無理に全部食べようとせず、きれいに残すのもマナーですが、命あるものをいただいているので、できるだけ残さず食べたいところです。
私は骨付き肉が好きなのですが、うまく食べるのが苦手です。
こちらの動画はわかりやすく、きれいな食べ方が載っておりますので参考になりました。
⑥ フォークとナイフの正しい持ち方・置き方マナー
カトラリーの扱いにも、知っておきたいルールがあります。
ナイフとフォークは、ペンを持つように軽く持ちましょう。手首は柔らかく、動きも小さく丁寧に。食事の途中で手を休める時は、カトラリーをお皿の上にハの字に置きます。食べ終わったら、ナイフとフォークをそろえて右斜めに置くのが「ごちそうさま」の合図です。
また、カチャカチャ音を立てないように使うのも大人の気配り。隣の人への配慮ができる女性は、それだけで素敵に見えますよ。
万が一、カトラリーを落としてしまっても大丈夫。お店の方を呼んで、新しいものをいただきましょう。
カトラリーは外側から順に使用します。
食事中、ナイフとフォークを置く場合は八の字にして、ナイフの刃は自分側を向くように、フォークは背を上にして置きましょう。食事が終わったサインはナイフとフォークを時計の4時20分くらいの位置に両方置きます。この時もナイフの刃は自分側を向くように、フォークは背を下にしてください。
⑦ デザートやコーヒータイムの上品な過ごし方
デザートになると、気が緩みがち。でもここでもマナーを忘れずに。デザートスプーンやフォークは軽やかに使い、皿を回したり、フォークを舐めたりしないようにしましょう。
コーヒーや紅茶が運ばれてきたら、カップはソーサーごと持ち上げず、カップだけを手に取ります。砂糖やミルクはスマートに。かき混ぜるときはカチャカチャ音を立てないように注意です。
最後のひとときまで丁寧に過ごすことで、「きちんとした女性」という印象をしっかり残せます。
⑧ 食べるスピードと周囲への配慮も大人の女性の証
どんなにマナーを知っていても、食べるスピードが周囲と大きくずれていると台無しに。周囲とペースを合わせる意識が大切です。
あまりに早食いは品がなく、逆に遅すぎると次の料理が運ばれてこなくなる原因にもなります。隣の人の進み具合をさりげなくチェックしながら、無理のないペースでいただきましょう。
また、音を立てて食べたり、大声で話したりするのも避けたいポイント。落ち着いたトーンで、笑顔を忘れずに過ごせば、それだけで一緒にいる人にも心地よさが伝わりますよ。
⑨ 食事中に気をつけたい言動・NGマナーとは?
会話が盛り上がるのは楽しいことですが、食事中の言動には要注意です。口の中に食べ物がある状態で話すのはNG。手で口元を隠しても、見ていてあまり美しいものではありません。
また、スマホをいじったり、写真をバシャバシャ撮るのも控えましょう。特にフレンチやイタリアンなどの格式ある店では、落ち着いた雰囲気を壊さない気遣いが必要です。
「周囲の人がどう感じるか?」を意識することで、自然とあなたの品格が磨かれます。食事は楽しむものです。自分以外の同じ場所にいる方への最低限の配慮を心がけ、楽しい食事にしましょう。
⑩ レストランで恥をかかない、会計と退店時のポイント
最後に、お会計と退店時のマナーも大切です。まず、伝票がテーブルに置かれたら、そっと確認して立ち上がりましょう。割り勘する場合でも、大きな声で金額を言ったりせず、スマートに対応したいですね。
退店時は、店員さんに「ごちそうさまでした」とひと言添えるだけで印象が大きく変わります。40代女性ならではの大人の礼儀として、笑顔で店を後にするよう心がけましょう。
まとめ:マナーを知って食事を楽し見ましょう
コース料理のマナーは、決して「お金持ちのための堅苦しいルール」ではありません。基本を少し知っておくだけで、誰でも自信をもって楽しむことができます。
40代は、外見だけでなく「内面の品格」が大切にされる年代です。今回ご紹介したマナーをひとつずつ取り入れていくだけで、あなたの振る舞いはどんどん洗練されていきます。
マナーとは、自分を大切にし、お料理を提供してくれた方への気持ちの表れです。その姿勢が、仕事でもプライベートでも信頼と魅力を引き寄せてくれます。
ぜひ、次のお食事の機会に、今日のポイントを思い出して実践してみてくださいね。