今の仕事、このままでいいのかな?と不安を感じたことはないですか?
私は毎日です。
氷河期世代は過去も現在も未来も、一番厳しい世の中を渡っていくと言われている世代。
時代に翻弄されつつ、踏ん張ってみんな頑張ってきたんです。
新卒の人材の取り合いなどがニュースで報道されて、ますます若い子たちとの格差も浮き彫りに。そこで同情したのか、最近では政府がいろいろと氷河期世代の支援のようなものをやっていますよね。
果たして、現実的にこれが使えるかどうかは別として、生きていくためにやはりキャリアやスキルアップの向上をおこなっていく必要があるかなと考えています。
そこで今回は、国が後押しするリスキリング支援制度を調べてみました。
ITなどの成長分野は人不足だそうです。40代・50代を対象とした学び直しや職業訓練の制度をうまく活用すれば、転職や副業、在宅ワークなど、次の一歩を踏み出すことができるかもしれません。
私自身、やってみたいなと思う制度もいくつかありました。費用負担もかなり少なくはなっているようなので、少し学んでみたいかも。
国のリスキリング支援制度の概要
政府が提供するリスキリング支援制度には、大きく分けて
①厚生労働省の「教育訓練給付金制度」
②経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
の2つがあります。
それぞれ目的や給付条件が異なりますが、いずれも働く人のスキルアップやキャリアチェンジを金銭面で支援するものです。
教育訓練給付金制度は雇用保険の加入者(一定期間以上勤務し雇用保険料を支払った方)が、自ら費用を負担して厚生労働大臣指定の講座を受講・修了した場合に、受講料の一部が支給される制度です。
個人でハローワークに申請し、講座修了後に給付金を受け取れます。「一般」「特定一般」「専門実践」の3区分があり、支給率や上限額が異なります。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は在職中の人がキャリア相談→リスキリング講座受講→転職支援まで一体のサービスを受けられる新しい支援制度です。
厚労省の給付金とは別枠の補助金が講座提供事業者に支給され、受講者は受講料の大幅な割引を受けられます。
講座修了時に受講料の1/2(上限40万円)が補助され、さらに本事業のサポート経由で転職が成功し1年間継続勤務すると受講料の1/5(上限16万円)が追加補助されます。つまり最大で56万円(受講料の約70%相当)の補助が受けられる仕組みです。
教育訓練給付金制度とは?
教育訓練給付金制度には、「一般教育訓練給付金」「特定一般教育訓練給付金」「専門実践教育訓練給付金」の3つの区分があります。
いずれもハローワーク(公共職業安定所)で事前手続きおよび受講後の申請を行う必要があります。
対象者は雇用保険の被保険者で、初回利用の場合は原則2年以上の雇用保険加入期間が求められます(※過去に利用歴がある場合はより長い加入期間が必要とのこと)。
給付の対象となる講座は厚生労働大臣が指定した講座に限られるため、申し込み前にその講座が対象かどうか確認することが重要です。
- 一般教育訓練給付金:受講費用の20%(上限10万円)が修了後に支給されます。これが一番、今すぐにできてハードルが低いです。私も過去に3回、利用したことがあります。簿記とかTOEICなどが含まれます。
- 特定一般教育訓練給付金:最大で受講費用の50%[上限25万円]を受講者に支給。※2024年9月までに受講開始した場合、受講費用の40%(上限20万円)を支給。一般よりは少しハードルが高い資格などが含まれます。大型免許などにも使えます。
- 専門実践教育訓練給付金:最大で受講費用の80%年間上限64万円を受講者に支給。※2024年9月までに受講開始した場合、最大で受講費用の70%(年間上限56万円)を支給。看護師なども含まれます。
本気で目指すのであれば結構な補助をしてくれる制度ですね。看護師とかは人出不足な上に定年も関係ないので、こういう制度を利用して目指すのも良いかもしれません。詳しくはこちらをご覧ください。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経産省)は、令和5年度に開始された新しい取り組みです。
キャリア相談対応、リスキリング講座提供、転職支援をワンストップで受けられるのが特徴で、現在の仕事からIT・デザイン分野へキャリアチェンジしたい在職者にとっては魅力的な制度です。私もWebデザイナーには魅力を感じていて、悩みます。
この事業では経産省に採択された民間の講座提供企業に対し補助金が出ることで、受講生は受講料が当初から割引された状態で講座を受けることができるそうです。
- 講座修了時補助:受講料の1/2(50%)相当額、上限40万円
- 転職成功時補助:上記に加え、講座修了後に本事業経由の転職が成功し1年間継続就業した場合、受講料の1/5(20%)相当額、上限16万円を追加補助
最大受講料の70%にあたる合計56万円が支給される計算で、厚労省の給付金制度に劣らぬ手厚い補助となっています。例えば受講料50万円のオンライン講座なら、転職成功まで至れば実質自己負担は約15万円まで下がる計算です。
手順はこちらから、スクールや講座を検索し、申し込みをする感じです。講座開始前にはキャリアコンサルタントとの面談があり、自分に適したリスキリング計画を一緒に検討できるので安心ですね。講座受講中~修了後も転職エージェントによるサポートや求人紹介を受けられ、未経験からの転職活動を包括的に支援してもらえるのがメリットとのことです。これも結構、現実的で魅力的に感じてしまいます。
そのほかにも東京都にはこんな制度もありますが、正直即戦力、即採用にはならない資格だと思うので、あくまでその後のことを考えて受講した方が良いかなと思います。
うまく制度を利用すればかなりお得な制度。
40代からの何かを学ぶというのは結構労力が入りますね。でも何かしないと人生は変わりません。
氷河期世代はかわいそうな世代ですが、多分、忍耐強くコツコツやるタイプの人も多いのではないかと勝手な印象を持っています。
大切なのは、なぜ学ぶのか。自分の将来をどうしたいかを考え、行動に移すことが人生を変える第一歩だと思います。特に看護師、IT分野、介護などの人材不足は顕著で、これも時代の流れとチャンスだと思います。私も自分がやりたいことを今一度考えて、利用できるものはしていきたいと思います。