ふと鏡に映った自分の後ろ姿。スカートから伸びる太ももの裏側に、いつの間にか住み着いていた憎き「ボコボコ」。それを見つけるたびに、大きなため息が出てしまう…そんな経験はありませんか?
「若い頃はこんなのなかったのに」「ダイエットを頑張ってもここだけは落ちない」
何を隠そう、私もその一人です。
40代、気づけば育っていた憎き「ボコボコ」
40代になり、体型の変化をひしひしと感じている今日この頃です。特に気になっていたのが、おしりと太ももの裏側のセルライト。自分では見えにくい場所だからこそ、ふとした瞬間に気づいた時のショックは大きいですよね。
若い頃と同じように食事に気をつけたり、たまに運動してみたり。それでも、一度居座ったセルライトは、まるで頑固な住人のようにびくともしない。そんな手強さに、正直「もう年齢のせいかな…」と諦めかけていた時期もありました。
しかし、諦めたくなかったので、セルライトの改善方法について徹底的に調べることにしました。
この記事で紹介したいこと
この記事では、セルライトの正体から、実際に試して良かったと感じたセルフケアの方法まで紹介します。同じ悩みを持つ一人の参考になれば嬉しいです。
そもそも、私たちの太ももに居座るセルライトの正体とは?
敵を知ることが、改善への第一歩。まずは、私たちが戦っている「セルライト」が一体何者なのか、その原因を探っていきましょう。
ただの脂肪じゃない?セルライトの正体
私も最初は「セルライト=脂肪」だと思っていました。だから、体重を落とせば消えるはず、と信じていたんです。ところが、実は少し違いました。
セルライトの正体は、脂肪細胞が老廃物や余分な水分を溜め込んで、大きく、そして硬くなってしまったもの。それらが皮膚の下でコラーゲン繊維と絡み合い、肌の表面をボコボコと押し上げている状態だったのです。
イメージとしては、小さな風船(脂肪細胞)がたくさん集まっているところに、ゴミ(老廃物)や水がどんどん溜まってパンパンに膨れ上がり、お互いを押し合っているような感じ。だから、ただの皮下脂肪とは違い、一度できるとなかなか手強いんですね。
【私の勘違い】太っている人だけの悩みだと思っていました
これも、よくある誤解かもしれません。私自身、「太っているからセルライトができるんだ」とずっと思っていました。しかし、調べてみると、痩せている人にもセルライトがあるケースは少なくないのだとか。
実際、成人女性の8割以上にセルライトが見られるというデータもあるそうです。体重や体型に関わらず、女性なら誰にでもできる可能性があり、体型の問題というより、体質や生活習慣が原因なんだそうです。

なぜ?おしりと太もも裏にセルライトができやすい3つの原因
では、どうして特におしりや太ももの裏側にセルライトはできやすいのでしょうか。私が調べていく中で「これだ!」と思った3つの原因を紹介します。
原因1:血行不良とリンパの滞り。冷えとむくみがサイン
これが、私にとっては一番大きな原因だったと感じています。おしりや太ももは、もともと心臓から遠く、脂肪がつきやすいため冷えやすいパーツ。特にデスクワークなどで長時間座りっぱなしだと、血行はどんどん悪くなります。
血行が悪くなると、血液が栄養や酸素を細胞に届けにくくなるだけでなく、リンパの流れも滞りがちに。リンパは体の中の「下水道」のような役割で、老廃物や余分な水分を回収してくれます。この流れが滞ると、老廃物が行き場をなくし、脂肪細胞の周りに蓄積されてしまうのです。
昔から悩んでいた「むくみ体質」とセルライトの関係
実は私、昔からひどい「むくみ体質」なんです。特に生理前やお酒を飲んだ翌日は、体重が2kg近く増えることもザラ。靴下の跡がくっきり残るのは日常茶飯事で、「水分を溜め込みやすいんだな」と諦めていました。
でも、この「むくみ」こそが、セルライトを育てる大きな原因だったのです。むくみは、まさに老廃物や余分な水分が溜まっているサイン。この状態を放置していたことが、太もものボコボコに繋がっていたんだと気づいた時は、まさに目から鱗でした。
原因2:気づかぬうちに…。脂肪細胞と老廃物の蓄積
運動不足や食生活の乱れも、もちろん無関係ではありません。特に40代になると、基礎代謝が落ちてくるのを実感しますよね。若い頃と同じように食べているだけなのに、なぜかお肉がついてくる…。
消費されなかったエネルギーは脂肪として蓄積され、脂肪細胞を大きくします。そこに、甘いものや脂っこいものの食べ過ぎで増えた老廃物が加われば、セルライトが育つための最高の環境が出来上がってしまうのです。
原因3:女性ホルモンの変化。40代だからこそ向き合いたいこと
40代という年齢も、セルライトと深く関係しています。女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は、脂肪の燃焼を助けたり、血行を促進したりする働きがあります。しかし、40代頃からこのエストロゲンは徐々に減少していきます。
すると、脂肪がつきやすくなったり、血行が悪くなったりと、セルライトができやすい条件が揃ってしまうのです。「年齢のせい」と一言で片付けるのは悔しいですが、体の変化をきちんと受け止めて、ケアの方法をアップデートしていくことが大切なんだと実感しています。

自宅でできる!私が試して「これは…!」と感じたセルフケア方法3選
原因がわかれば、あとは対策あるのみ!ここでは、私が実際に試してみて、「これなら続けられそうだし、少し改善の効果を感じるかも」と思ったセルフケアの方法を3つ紹介します。
ケア方法1:お風呂時間の有効活用。「温め」と「マッサージ」
セルライト対策の基本は、何と言っても「巡りを良くすること」。そのために、お風呂時間は絶好のチャンスです。体を芯から温めることで血行が促進され、マッサージの効果も高まります。
私が実践している「ながらリンパマッサージ」の簡単な方法
私が毎日続けているのは、湯船に浸かりながら行う簡単なリンパマッサージです。
- 足首から膝裏へ: 足首を両手でつかみ、膝の裏にあるリンパ節に向かって、少し圧をかけながらゆっくりとさすり上げます。(左右5回ずつ)
- 膝裏から足の付け根へ: 今度は膝の上あたりから、太ももの付け根(そけい部)に向かって、太ももの内側・外側・裏側をまんべんなくさすり上げます。(左右5回ずつ)
- 仕上げにプッシュ: 最後に、膝の裏と足の付け根を、指で優しく数秒間プッシュします。
これだけです。「痛いほど効く」は間違い。あくまで「気持ちいい」と感じるくらいの力で、リンパを優しく流してあげるイメージで行うのがコツです。
マッサージを続ける時間と効果について思うこと
正直、このマッサージを始めて1週間や2週間で、セルライトが劇的になくなることはありませんでした。でも、毎日続けるうちに、まず脚のむくみが取れて、夕方になっても脚が軽く感じるようになったんです。
「セルライトは一日してならず」。だから、改善にも時間がかかるのは当然。大切なのは、焦らずに毎日コツコツ続けること。脚がスッキリする感覚が嬉しくて、私はこのマッサージが習慣化してきました。
ケア方法2:きつい運動は続かない。だから「巡りを促す」ゆるい運動
「運動しなきゃ」と意気込んでジムに入会したものの、結局続かなかった…という経験、ありませんか?私はあります(笑)。だから、ハードな運動ではなく、「これなら毎日できる」というゆるい運動を取り入れることにしました。
寝る前5分でOK。私が続けている股関節ストレッチ
私が続けているのは、寝る前に布団の上でできる股関節ストレッチです。股関節周りの筋肉をほぐすことで、下半身の血流やリンパの流れがスムーズになります。
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。
- 片方の足首を、もう片方の膝の上に乗せます。
- 立てている方の膝を、ゆっくりと胸に引き寄せます。おしりの筋肉が伸びているのを感じながら、20秒キープ。
- 反対側も同じように行います。
これを2〜3セット行うだけ。体がポカポカしてきて、寝つきも良くなる気がします。
脂肪燃焼だけじゃない。代謝を上げる運動の本当の効果
運動というと「脂肪を燃やす」ことばかり考えがちですが、こうしたストレッチや軽い運動には、筋肉のポンプ機能を高めて「血流やリンパの流れを促進する」という大切な効果があります。
滞りを解消し、老廃物が溜まりにくい体を作ること。それこそが、セルライトをこれ以上育てないための根本的な代謝改善のアプローチなのだと、私は考えています。

ケア方法3:食事制限ではなく「置き換え」。私が意識していること
厳しい食事制限はストレスが溜まるし、続きません。そこで私は、無理な制限ではなく「置き換え」を意識しています。
- おやつのスナック菓子を → 素焼きナッツや果物に
- ジュースや甘いカフェラテを → ハーブティーや白湯に
- 体を冷やす生野菜サラダを → 温野菜や具沢山のスープに
特に、カリウムを多く含む海藻類や、血行を良くする香味野菜(生姜、ネギなど)を積極的に摂るようにしています。体を内側から温め、余分な水分や塩分を排出するのを助けてくれる食材たちです。
ちょっと頼ってみるのもアリ?エステや専門家の施術について
セルフケアを頑張っても、なかなか手強いのがセルライト。時にはプロの力を借りるのも一つの手だと思います。
私がエステの「体験施術」で学んだこと
私も一度、エステの「セルライト撃退コース」の体験施術を受けたことがあります。専用の機械を使った施術は、自分で行うマッサージとは全く違うパワフルさ。施術後は、確かに太ももが少しスッキリした感覚がありました。
ただ、エステティシャンの方に言われたのは、「1回でなくすのは難しいです。継続的なケアと、ご自宅でのセルフケアが何より重要ですよ」ということ。
この経験で学んだのは、エステは「起爆剤」にはなるけれど、それに頼りきりではダメだということ。そして、プロに自分の体の状態を見てもらい、正しいマッサージの方法などを教えてもらえたのは、大きな収穫でした。
まとめ:セルライトは一日してならず。でも、向き合い方はきっとある
鏡を見るたびにため息をついていた、おしりと太もものセルライト。しかし、その原因を知り、自分の体と向き合い少しでも改善していこうと思います。セルライトは、長年の生活習慣や体質の積み重ねでできたもの。したがって、すぐになくなる魔法のような方法はありません。
でも、
- 体を温め、巡りを良くすること
- 老廃物を溜め込まない生活を意識すること
- 毎日コツコツ続けられるケアを見つけること
これらを続けることで、体は少しずつ変わってくれるのを望みます。
ボコボコが完全に消える日は、まだ遠いかもしれません。それでも、脚が軽くなったり、むくみにくくなったり、昨日より少しだけ脚のラインがスッキリ見えたり。そんな小さな変化を見つけていきたいものですね。