貧乏ゆすりはなぜ?する人の心理に迫る!癖とストレスとの関係性

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隣の席の貧乏ゆすりが気になって…その心理、探ってみました

カタカタカタ…、ガタガタガタ…。

ふと隣の席に目をやると、同僚が足を小刻みに揺らしている…そんなことないですか?そう、貧乏ゆすりです。私は、正直、この貧乏ゆすりがとても苦手です。一度気になり始めると、もう頭から離れません。「一体なぜ貧乏ゆすりをするんだろう?」そんな純粋な疑問と、ほんの少しのイライラが入り混じった感情を抱いたことがあるのは、私だけではないはずです。

今回はこの貧乏ゆすりをする人の心理、原因から意外なメリット、そして上手な付き合い方まで、私の体験談も交えながら調べたことを書きたいと思います。

私が気になって仕方がない、貧乏ゆすり

何を隠そう、私は人の貧乏ゆすりがすごく気になるタイプです。以前の職場で、私の隣の席に座っていた先輩が、まさに「貧乏ゆすりの人」でした。静かなオフィスに、その振動と音が響くんです。集中したいときに限って、なぜか揺れが激しくなるような気さえしました。

「何かイライラしてるのかな?」「もしかして、私が何か気に障ることしちゃった?」なんて、余計な心配で仕事が手につかなくなることも。でも、本人に直接「やめてください」なんて言えるはずもなく、ただひたすら自分の集中力と格闘する毎日。この無意識の行動が、周りにどれだけ影響を与えているか、本人は気づいていないんだろうな、とずっと思っていました。

なぜか男性に多い?職場で感じた素朴な疑問

思い返してみると、私がこれまで職場で目にしてきた貧乏ゆすりをする人は、不思議なことに男性ばかりでした。もちろん女性でもする方はいると思いますが、私の観測範囲では圧倒的に男性が多かったのです。

これには何か理由があるのでしょうか?男性の方がストレスを溜めやすい?それとも、何か特有の心理が働いている?そんな素朴な疑問から、私は貧乏ゆすりの原因について、自分なりに探ってみました。

貧乏ゆすりはなぜ?考えられる5つの原因

調べてみると、貧乏ゆすりは単に「行儀が悪い癖」と訳ではない、心や体からの様々なサインであることがわかりました。考えられる主な原因を5つご紹介します。

原因1:ストレスや不安を無意識に解消しようとしている

最もよく言われる原因が、ストレスや不安です。人はストレスを感じると、体内で「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。貧乏ゆすりのようなリズミカルな運動は、このコルチゾールのレベルを下げ、心を落ち着かせる効果があると考えられています。

つまり、本人は無意識のうちに、貧乏ゆすりをすることでストレスや不安という心のモヤモヤを解消しようとしているのです。難しい仕事や緊張する場面でつい足が動いてしまうのは、体が自然とバランスを取ろうとしている証拠なのかもしれません。イライラして落ち着かない気持ちを、体が勝手に発散しようとしているのかもしれません。

原因2:実は集中モードに入っているサインかも?

意外に思われるかもしれませんが、貧乏ゆすりは「集中しているサイン」という側面もあります。何かに深く集中しているとき、体の一部を動かすことで、脳の働きを活性化させようとする働きがあるそうです。

考え事をしているときにペンを回したり、指で机をトントンと叩いたりするのと同じようなもの。いずれにせよ、無意識の自然な行動のようです。

原因3:単純に「退屈」を感じている

長くて単調な会議や、正直あまり興味が持てない話を聞いているとき。そんな「退屈」な状況で、貧乏ゆすりをしてしまう人も少なくありません。これは、脳への刺激が少ない状態から抜け出そうとする、一種の自己刺激行動と考えられます。

「早く終わらないかな…」という心の声が、無意識のうちに足の動きとして現れてしまっているのですね。有り余るエネルギーの発散場所を探している状態とも言えそうです。

原因4:エネルギーが有り余っている(特に子どもに多いケース)

じっと座っていられず、常に体を動かしている子ども、周りにいませんか?子どもの場合、有り余るエネルギーを発散させるために貧乏ゆすりをすることがあるそうです。これは心身が健やかに発達している証拠でもあり、多くは成長とともにおさまっていくようです。

原因5:もしかしたら体のサイン?考えられる病気の可能性

ほとんどの貧乏ゆすりは癖や心理的なものが原因ですが、ごく稀に病気が隠れている可能性もあるそうです。その代表的なものが「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」です。

むずむず脚症候群との違いは?

むずむず脚症候群は、特に夕方から夜にかけて、脚に「むずむずする」「虫が這うような」といった言葉にしがたい不快な感覚が現れ、「脚を動かしたくてたまらない」という強い衝動にかられる病気です。脚を動かすと不快感が和らぐのが特徴です。

もし、脚の不快感が伴う場合は、自己判断せずに神経内科や睡眠外来などの専門医に相談してみることをおすすめします。

貧乏ゆすりにメリットが⁈意外な3つのこと

行儀が悪いとされがちな貧乏ゆすりですが、調べてみると実は健康面で驚きのメリットがあることがわかってきました。「貧乏ゆすり」ならぬ「健康ゆすり」と呼びたくなるような、意外な効果を3つご紹介します。

メリット1:エコノミークラス症候群の予防に!血流を促す健康習慣

長時間同じ姿勢でいると足の血流が悪くなり、血の塊(血栓)ができてしまう「エコノミークラス症候群(急性肺血栓塞栓症)」。貧乏ゆすりは、ふくらはぎの筋肉を動かすことでポンプの役割を果たし、足に溜まった血液を心臓に戻すのを助けてくれます。

実際に、医療現場でも手術後の血栓予防のために、足首を動かす運動が推奨されています。デスクワークや長距離移動の際には、むしろ意識的に行いたい健康習慣かもしれません。

メリット2:冷え性の改善やむくみ解消にもつながる?

貧乏ゆすりによって血行が促進されると、体温の上昇も期待できます。ある研究では、たった5分間の貧乏ゆすりで、ふくらはぎの表面温度が約1℃上昇したというデータもあるほどです。

血流が良くなることで、冷え性の改善や、余分な水分や老廃物の排出が促され、足のむくみ解消にもつながる可能性があります。特に女性にとっては嬉しい効果かもしれませんね。

メリット3:幸せホルモン「セロトニン」を増やして心を落ち着かせる効果も

貧乏ゆすりのような一定のリズムを刻む運動は、「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質「セロトニン」の分泌を促す効果があると言われています。セロトニンは精神を安定させ、安心感や平常心をもたらしてくれる大切な物質です。

ストレスを感じたときに無意識に貧乏ゆすりをしてしまうのは、セロトニンを分泌させて心を落ち着かせようとする、体からの自然なSOSなのかもしれません。

周囲の目が気になる…貧乏ゆすりのデメリット

たくさんの健康効果があるとはいえ、やはり気になるのは周りの目。残念ながら、貧乏ゆすりには社会生活におけるデメリットも存在します。

「落ち着きがない」「偉そう」?周りに与えてしまう印象

貧乏ゆすりをしている人を見て、多くの人は「落ち着きがない」「イライラしている」「集中力がない」といったネガティブな印象を抱きがちです。場合によっては「偉そう」「横柄だ」と感じる人もいるかもしれません。

本人に全くそのつもりがなくても、無意識の行動が周りには意図しないメッセージとして伝わってしまう可能性があるのです。

商談や会議の場で、あなたの評価を下げてしまうかも

特にビジネスシーンでは注意が必要です。大切な商談や会議の場で貧乏ゆすりをしてしまうと、相手に「この人は真剣に話を聞いていないのでは?」「信頼できない人物かもしれない」といった不信感を与えかねません。

その癖が原因で、あなたの能力や人柄が正当に評価されなくなってしまうとしたら、それは非常にもったいないことですよね。私は一番これが気になります。正直、マイナスに映ってしまうので、人がいるところでの貧乏ゆすりは、絶対にやめたほうが良いと思います。

貧乏ゆすりは心と体のサイン。正しく理解して、お互い気持ちよく過ごそう

私が気になっていた貧乏ゆすり。しかし、その原因や心理を探ってみると、単なる癖ではなく、ストレスや集中、さらには健康維持といった、様々な心と体のサインであることもわかりました。

しかし、周りに不快感を与えてしまう可能性があるという事実は変わらないと思いますし、ほとんどの場合、マイナスに捉えられてしまうことも。

もしあなたが貧乏ゆすりをしてしまう側なら、それが周りにどう見えているかを意識し、少しだけ工夫してみた方が絶対によいと思いますし、できればしている方にも指摘してあげるのが優しさかなと感じました。皆さんの周りには、貧乏ゆすりをする方、いらっしゃいますか?

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