ふと「このままでいいのかな?」と感じる時、ありませんか?
仕事も卒なくこなし、プライベートもそれなりに落ち着いてきた40代。でも、ふとした瞬間に「私、このままでいいのかな?」なんて、思うことはありませんか?
周りを見渡せば、結婚、子育てなど、それぞれのステージで輝いている友人たち。一方で私は、毎日が同じことの繰り返しに感じられたり、これといった情熱を注げるものが見つからなかったり…。
そんな漠然とした不安や焦りを感じている方は結構いらっしゃるのかなと思います。
漠然とした不安の正体は…?
何を隠そう、数年前の私がまさのこの状態でした。仕事も順調で自由な時間もある。それなのに、心はなんだか空っぽ。「本当にやりたいことは何?」と自分に問いかけても、明確な答えが見出せない。まるで、自分の人生なのに、自分が主人公ではないような感覚に陥っていました。
この不安の正体は、自己分析と明確な目標を持っていないことでした。社会や周りが示す「幸せのカタチ」ではなく、自分自身が「こうありたい」と心から思える目標や価値観、つまり自己実現への道筋が見えなくなっていたのです。
今回は同じような悩みを持つ方に向けて、私がこれまで目標設定と自己実現をするためにしてきたことを紹介したいと思います。
ステップ1:まずは「なりたい自分」の輪郭を見つける
「さあ、目標を立てましょう!」と言われても、そもそも「何がしたいかわからない」のが悩みどころですよね。そんな時は、発想をガラッと変えてみるのが効果的な方法です。
「やりたいこと」がわからない?なら「やりたくないこと」を探してみる。
「好きな食べ物は?」と聞かれてもすぐに出てこないけど、「嫌いな食べ物は?」と聞かれたらスラスラ答えられる、なんて経験はありませんか?それと同じで、「やりたいこと」を見つけるのが難しければ、「絶対にやりたくないこと」「なりたくない姿」から考えてみるのがおすすめです。
ネガティブなことから始めるの?と思うかもしれませんが、実はこれ、自分の本音、つまり価値観を理解するための近道なんです。
私が考えた「なりたくない自分」リストの例
参考までに、私がノートに書き出した「なりたくない自分」の一部をご紹介します。
- お金の心配ばかりして、やりたいことを我慢する生活
- 他人の目や評価を気にして、自分の意見を言えない自分
- 不平不満や愚痴ばかり口にして、感謝を忘れる毎日
- 健康を後回しにして、体調がすぐれない状態が続くこと
- 新しい挑戦を「どうせ無理」と諦めてしまう自分
書き出すだけで、絶対嫌だと思えてきました。でも、これが自分の心が「嫌だ!」と叫んでいる姿です。
「嫌だ」の反対側にあるものが、あなたの本当の願い
さて、ここからが本番です。「なりたくない自分」リストを書いたら、その一つひとつを反対のポジティブな言葉に変換してみます。
- お金の心配ばかりする生活
- → 経済的に自立し、心に余裕のある生活を送る
- 他人の目を気にする自分
- → 自分の価値観を大切にし、自分軸で生きる
- 不平不満ばかりの毎日
- → 小さなことにも感謝できる、心豊かな毎日を送る
- 健康を後回しにする
- → 心も体も健康で、楽しくに過ごす
- 挑戦を諦める自分
- → 好奇心を持ち続け、学びや成長を楽しむ
いかがでしょうか?「嫌だ」の反対側に本当に望んでいる「なりたい自分」の姿、つまり自己実現したい姿がありませんか?これが、自分の価値観ではないでしょうか。
ぜひ一度、やってみることをおすすめします。意外と知らなかった自分に気がつくことがあると思います。

ステップ2:ぼんやりした願いを「具体的な目標」に変える魔法
「心豊かに過ごしたい」「健康でいたい」といった願いが見えてきたら、次のステップはその願いを、もっと具体的で触れることのできる「目標」に変えていく作業です。この目標設定のプロセスが、目標達成の鍵を握ります。
理想の1日を時間軸で描いてみよう
「なりたい自分」が送るであろう、理想の1日を想像して、時間軸でノートに書き出します。これは、今の生活からかけ離れていても大丈夫です。大切なのは、できるだけ理想の1日を具体的に想像して、ワクワクしながら書くことです。
例:私の理想のモーニングルーティン
- 6:30 起床。白湯を飲んで体を温める。
- 6:45 窓を開けて朝日を浴びながら、15分間のストレッチ。
- 7:00 好きな音楽を聴きながら、簡単な朝食の準備。
- 7:30 コーヒーを淹れ、15分間だけ読書タイムでインプット。
- 8:00 気持ちよく仕事の準備を始める。
このように具体的に書き出すと、「健康でエネルギッシュに過ごす」というぼんやりした願いが、「毎朝ストレッチをする」「朝の時間に読書を取り入れる」といった、具体的な行動に落とし込めます。
「SMARTの法則」で目標をシャープにする方法
さらにビジネスシーンでよく使われる「SMARTの法則」は、個人の目標設定にもすごく役立ちます。目標を以下の5つの要素に当てはめて、より現実的にしてみましょう。
| 要素 | 説明 | 例 |
| Specific | 具体的か? | 「痩せる」→「体脂肪率を3%減らす」 |
| Measurable | 測定可能か? | 「読書する」→「月に3冊、ビジネス書を読む」 |
| Achievable | 達成可能か? | 「毎日10km走る」→「まずは週に2回、3km走る」 |
| Related | 関連性があるか? | 価値観(健康)と目標(ランニング)が一致しているか |
| Time-bound | 期限があるか? | 「いつかやる」→「3ヶ月後のX月X日までに達成する」 |
なぜ具体的な目標設定が必要なの?
「なんとなく頑張る」では、脳が何をすればいいのか分からず、行動に移しにくくなります。「3ヶ月で体脂肪率を3%減らすために、週2回ジムに通う」のように具体的にすることで、脳が「やるべきこと」を明確に認識し、行動へのハードルがぐっと下がります。これが効果的な目標設定の意味です。
ステップ3:目標達成への道を歩き出すための「行動計画」
具体的な目標が決まったら、いよいよ行動計画づくりです。ここでつまずかないための、とっておきのツールとコツをご紹介します。
大谷翔平選手も実践!「マンダラチャート」で思考を整理
以前紹介したメジャーリーガーの大谷翔平選手が高校時代に活用していたことで有名な「マンダラチャート」。これも、目標達成に必要な要素を洗い出し、思考を整理するのに最適なツールです。

挫折しないコツは小さな目標と「逆算思考」
大きな目標だけでは絶対に実現できません。挫折しないコツは、目標を赤ちゃんの一歩くらいまで細かく分解することです。
「週2回ジムに通う」が大変なら、「まずはジムのウェアを買う」「ジムの見学予約をする」というレベルまで分解します。ノートに書き出してチェックしていくと、クリアするごとに達成感が得られ、次の一歩が踏み出しやすくなります。
もう一つのコツが「逆算思考」です。
「12時に寝る」から逆算する私の夜の過ごし方
私が「良質な睡眠のために夜12時に寝る」という目標を立てた時、ただ「12時に寝るぞ!」と意気込むだけではうまくいきませんでした。そこで、逆算して計画を立てることにしたんです。
- 24:00【就寝】
- 23:30【布団に入る】 スマホはリビングに置いて、リラックスできる音楽を聴く。
- 23:00【入浴】 体を温めてリラックス。
- 22:30【明日の準備・片付け】 朝慌てないように。
- 22:00【自由時間終了】 テレビやPCをオフにする。
このようにゴールから逆算して行動を決めることで、「今、何をすべきか」が明確になり、無理なく理想の習慣に近づきます。
3ヶ月に1度の「自分との作戦会議」のススメ
一度立てた目標も、状況や心境の変化に合わせて見直すことが大切です。私は3ヶ月に1度、手帳とノートを持ってカフェに行き、「自分との作戦会議」を開いています。
- この3ヶ月でできたことは?
- 目標は今の自分に合っている?
- もっと楽しくするにはどうしたらいい?
このように定期的に振り返り、軌道修正することで、無理なく、そしてより自分らしい形で目標達成に近づくことができます。モチベーションの維持にも繋がります。
完璧じゃなくて大丈夫。自分を褒める習慣をつくろう
計画通りにいかない日があっても、自分を責めないでください。「今日は疲れてるから休もう」「そういう日もあるよね」と、自分に優しく声をかけてあげましょう。
完璧は目指さなくて大丈夫です。昨日より少しでも前に進めた自分、挑戦しようとした自分を、たくさん褒めてあげて、細く長く続けていく習慣が必要です。
まとめ:40代は「どう見られるか」より「どうありたいか」が輝く時代
「何がしたいかわからない」という漠然とした不安は、新しい自分に出会うための大切なサインです。
「やりたくないこと」から「なりたい自分」を見つけ、具体的な目標に変え、ベビーステップで行動していく。このプロセスを通じて、自分だけの価値観を知り、目標に向けて取り組むことができます。これが私が実践している効果的な目標設定と自己実現の秘訣です。
私はこの方法で、今までやりたいことのほとんどを実現できています。
20代や30代は、「周りからどう見られるか」を意識することが多かったのですが、40代の今は「自分がどうありたいか」という気持ちが強く、自分軸で人生をデザインしていく楽しさがあります。
今回紹介した方法が、同じ悩みを持つ方の自己実現への第一歩を踏み出すきっかけになれば、嬉しいです。ぜひ、一度やってみてください。
