貯金してもお金が減っていた!預金の目減り、あなたのお金は大丈夫?

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「将来のために、ちゃんと貯金しなきゃ」

そう思って、これまでコツコツ頑張ってきたあなた。私も同じです。でも、頑張って貯めたお金が減っていたら、とてもショックではありませんか?

これ、今まさに直面している「お金の現実」の話です。貯金だけでは、大切なお金が目減りしてしまうかもしれないこと、知っていますか?あなたのお金は大丈夫でしょうか?

目次

【なぜ?】普通に貯金しているだけなのに、お金が減っていく正体

スーパーでの違和感。1年前は買えたものが、今はためらってしまう現実

この感覚を一番リアルに感じたのが、近所のスーパーでの買い物でした。

ほんの2、3年前まで、特売の卵は1パック200円以下で買えていた記憶があります。でも今、棚に並んでいるのは300円近い価格の卵ばかり。「今日はやめておこうかな…」と、無意識に手が引っ込んでしまう自分に気づいて、ハッとしました。

卵だけではありません。牛乳やパン、お菓子、トイレットペーパーまで、あらゆるものの価格が上昇しています。今までと同じように買い物をしていると、あっという間に予算オーバー。これは、気のせいでも、私が無駄遣いしているからでもなかったんです。物価の上昇が、私たちの生活をじわじわと圧迫していたのです。

知らないと損する「お金の価値」の話。100万円は10年後、100万円じゃない?

「貯金が100万円ある」と聞けば、おお!と思いますよね。もちろん、100万円は大金です。でも、その100万円で「買えるもの」が、10年後も同じだとは限りません。これが、今の時代にお金と向き合う上で、とても大切なポイントになります。

そもそも「インフレ」って何?中学生にもわかるように解説します

ニュースでよく聞く「インフレ」。なんだか難しそうですが、すごくシンプルに言うと「モノの値段が上がって、お金の価値が下がること」です。

先ほどの卵の話を思い出してください。

  • 以前: 200円で卵1パックが買えた
  • 今: 300円出さないと卵1パックが買えない

この場合、「卵」というモノの価値が上がった、あるいは「円」というお金の価値が下がった、と考えることができます。同じ1,000円札を持っていても、買える卵の量が減ってしまいましたよね。これがインフレです。

つまり、銀行に100万円を預けていて、10年後も通帳の数字が100万円だったとしても、世の中のモノの値段が全体的に上がっていたら、その100万円で買えるものは10年前より少なくなってしまう。つまり実質的に、あなたのお金は「目減り」していることになるのです。

銀行預金の金利、確認したことありますか?驚くほど低い日本の現状

「でも、銀行に預けておけば利息がつくでしょ?」

そう思うかもしれません。では、今お使いの銀行の普通預金の金利、ご存知ですか?

多くの大手銀行では、年間の金利が0.2〜3%程度。これは、100万円を1年間預けても、税金を引かれる前にたったの2,000〜3,000円しか増えない計算です。

先ほどの物価上昇率(年2~3%)と比べてみてください。物価が2%上がるということは、100万円の価値が1年で98万円に目減りするのと同じこと。利息の20円では、到底追いつかないのが日本の経済の現状なのです。

どうすればいい?資産の目減りを防ぐための第一歩

銀行預金に目減りリスクがあるなら今すぐ貯金を全部投資に回すべき?と思うかもしれませんが、それは絶対に違います。まずやるべきは、万が一の事態に備える「守りのお金」をしっかり確保することです。

全額を投資に回すのはNG!まずは「生活防衛資金」を準備しよう

投資には、どうしても価格の変動リスクが伴います。明日、急にお金が必要になったときに、たまたま資産の価値が下がっていたら、損をしてでも現金化しなくてはなりません。そんな事態を避けるために、まずは日々の生活に困らないためのお金を「生活防衛資金」として、すぐに引き出せる預金口座に置いておきましょう。

独身・会社員の私の場合、「生活費3ヶ月分」で十分だと考える理由

では、生活防衛資金はいくら必要なのでしょうか?よく「半年から1年分」と言われますが、独身で会社員の方は、まずは「生活費の3ヶ月分」があれば十分だと考えています。

なぜなら、日本の会社員は社会保障制度で手厚く守られているからです。

  • 高額療養費制度: 病気やケガで医療費が高額になっても、月の自己負担額には上限があります。
  • 傷病手当金: 病気やケガで働けなくなっても、最長1年6ヶ月間、給料の約3分の2が支給されます。

もちろん、会社の制度や個人の状況によりますが、こうしたセーフティーネットがあることを考えると、過剰に現金を貯め込む必要はないのかな、というのが私の考えです。

私が始めた「ほったらかし投資」。難しいことはしていません

生活防衛資金が貯まった後は「ほったらかし投資」が有効です。具体的には、新NISAのつみたて投資枠を使って、毎月決まった金額を自動で積み立てる設定をしただけ。投資先も、全世界の株式に幅広く分散投資できる「インデックスファンド」という商品を1本選んだだけです。

毎日株価をチェックしたり、難しい経済ニュースを読み解いたりする必要はありません。一度設定してしまえば、あとは自動でコツコツと資産が育っていくのを待つだけ。これなら、仕事やプライベートで忙しい私でも無理なく続けられています。

ただし、せっかく増えた利益が手数料で消えてしまうのは、本当にもったいないのでネット証券が断然おすすめです。

大切なのは「早く始めること」より「今すぐ始めること」

投資の世界では「時間を味方につける」ことが大切だと言われます。早く始めれば始めるほど、利息が利息を生む「複利」の効果が大きくなるからです。

でも、「もっと早く始めておけば…」と過去を悔やむ必要はありません。大切なのは、気づいた「今」、この瞬間から始めること。今日が、あなたのこれからの人生で一番若い日です。小さな一歩でも、10年後、20年後の自分をきっと助けてくれるはずです。

お金に振り回されないために。私が本当に大切にしたいこと

お金の話をすると、どうしても「節約しなきゃ」「もっと稼がなきゃ」と苦しくなってしまうことがあります。でも、一番大切なのは、お金に振り回されず、自分らしい人生を送ることだと私は思います。

正直に言うと、私は細かい節約が苦手です。でも、無理して切り詰める代わりに、「大きな固定費」を見直すことだけは意識しました。例えば、スマホを格安SIMに変えたり、使っていないサブスクを解約したり。

こうした「無駄」をなくすだけで、意外とすんなり投資に回すお金を捻出できました。我慢ばかりの生活ではなく、使うところは使い、締めるところは締める。そんなメリハリをつけることが、長くお金と上手に付き合っていくコツなのかもしれません。

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