天才、大谷翔平に学ぶ、目標設定とマンダラチャートのつくり方

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ニュースで毎日のようにその活躍が報じられる大谷翔平選手。もはや「天才」という言葉だけでは片付けられない、圧倒的な存在感を放っていますよね。

私も彼の活躍を見るたびに、「同じ人間なのに、どうしてこんなにすごいんだろう?」と、その秘密を知りたくなっていました。そんな時、SNSで偶然目にしたのが、彼が高校時代から実践していたという「マンダラチャート」です。

9×9のマス目にびっしりと書き込まれた目標と、それを達成するための具体的な行動計画。これを見たとき、「高校生でこれを…?」と、正直なところ鳥肌が立ちました。

「でも、これって天才だからできることなんじゃない?」

「普通の人が真似しても、意味ないんじゃないかな…」

最初は、私もそう思っていました。しかし、よくよく調べてみると、このマンダラチャートは、私たちのような普通の人が目標を見失わずに進むための、すごく優れた思考整理ツールだということが分かってきたのです。

今年もあとわずか。新しい年を迎えるにあたり、私も来年の目標達成のためにこの方法を使ってみようと決めました。そこで今回は、私自身が調べたマンダラチャートの作り方や、実際に使ってみて感じたメリット、作成のポイントなどを紹介したいと思います。

目次

大谷翔平選手も実践したマンダラチャートとは

マンダラチャートは、もともと発想法のツールとして開発されたフレームワークだそうです。仏教の曼荼羅模様に似た、9×9の合計81個のマスを使って、目標達成に必要な要素を洗い出し、思考を整理していきます。

では、なぜこのチャートが目標達成にこれほど有効なのでしょうか。

その答えは、「大きな目標」と「今日やるべきこと」を、一枚のシートで視覚的につなげることができる点にあります。

新年に「今年こそは!」と立てた目標が、いつの間にか忘れ去られてしまう…なんて経験はありませんか?ある調査によると、新年の抱負を立てた人のうち、約80%が2月になる前には挫折してしまうそうです。私も毎年同じ失敗を繰り返していました。

この原因の多くは、目標が漠然としすぎていて、具体的に何をすればいいのか分からなくなってしまうことにあります。マンダラチャートは、その「何をすればいいのか」を、誰が見ても分かるレベルまで具体的に落とし込むためのツールなのです。

大谷翔平が使っていたシート例

百聞は一見に如かず。まずは、大谷選手が花巻東高校1年生の時に作成した、有名なマンダラチャートを見てみましょう。

彼の中心に書かれた最終目標は「ドラフト1位 8球団」でした。

そして、その目標を達成するために必要な要素として、周りのマスに以下の8つを書き出しました。

体づくりコントロールキレ
メンタル(ドラ1 8球団)スピード160km/h
人間性変化球

驚くのは、この8つの要素を、さらに具体的な8つの行動目標に分解している点です。

例えば、「運」という一見コントロール不可能な要素。これを引き寄せるために彼が設定した行動目標は、次のようなものでした。

  • あいさつ
  • ゴミ拾い
  • 部屋そうじ
  • 審判さんへの態度
  • 本を読む
  • 応援される人間になる
  • プラス思考
  • 道具を大切に使う

野球の技術とは直接関係ないように思える「ゴミ拾い」や「あいさつ」が、大きな目標につながる「運」を引き寄せるための具体的な行動として設定されています。この思考の深さが、彼の非凡さを物語っています。

また人間性という項目が入っていた点も、鳥肌が立ってしまいました。これを高校生で…素晴らしいとしか言いようがありません。

マンダラチャートの作り方

それでは、実際にマンダラチャートを作ってみましょう。紙とペン、もしくはExcelなどのテンプレートを用意してください。私はcanvaのテンプレートで作成しました。自分のものは少し恥ずかしいので、canvaのテンプレートを添付します。

ステップ1:中心に「一番達成したい目標」を書く

まず、3×3のマス(合計9マス)の中心に、あなたが一番達成したい、最終的な目標を記入します。

ここでのポイントは、できるだけ具体的に書くことです。

ステップ2:周りの8マスに「必要な要素」を書く

次に、ステップ1で書いた中心目標を達成するために必要だと思う「大きな要素」を、周りの8つのマスに書き出します。

思いつくままに、キーワードで書き出していくのがコツです。「食事」「有酸素運動」「筋トレ」「メンタル」「人間関係」「お金」など、様々な角度から考えてみましょう。大谷選手の「体づくり」や「メンタル」がこれにあたります。

ステップ3:8つの要素を、さらに具体的な行動に分解する

ここがマンダラチャートの核となる部分です。ステップ2で書き出した8つの要素を、それぞれ別の3×3マスの中心に転記します。

そして、その要素を達成するための「具体的な行動」を、周りの8つのマスに書き込んでいきます。これで、8つの要素 × 8つの行動 = 64個の具体的な行動目標が出来上がります。

こんな感じで、この64個のマスが埋まったとき、あなたの目標達成へのロードマップが完成します。

作成のポイント

私が実際にマンダラチャートを作ってみて感じた、作成をスムーズに進めるためのポイントをいくつか紹介します。

とにかくマスを埋めることを優先する

最初から完璧なチャートを作ろうとすると、ペンが止まってしまいます。「これは本当に正しいかな?」と悩み始めると、何も書けなくなってしまうものです。

まずは、質より量を意識してみてください。どんなに些細なことでも、少しでも関係があると思ったら、どんどんマスに書き込んでいきましょう。後から見直して修正することはいつでもできます。大切なのは、思考を止めずにアイデアを出し切ること。64個のマスを埋めること自体が、一種のブレインストーミングになります。

難しい言葉を使わず、自分ごとにする

チャートは、自分自身が行動するためのものです。誰かに見せるためのものではないので、格好つけたり、難しい言葉を使ったりする必要は全くありません。そして出来るだけ具体的にすることです。

  • 抽象的な言葉: 食生活の改善
  • 具体的な行動: 夜9時以降は食べない

このように、中学生の自分が見てもすぐに理解できるような、シンプルで具体的な言葉で書くことを意識してみてください。その方が、迷わず行動に移しやすくなります。

定期的に見直してアップデートする

マンダラチャートは、一度作ったら終わりではありません。むしろ、作ってからがスタートです。

週に一度、月に一度など、定期的に見直す時間を作りましょう。状況の変化によって、目標や行動計画は変わっていくのが自然です。

  • 「この行動は、もう習慣になったな」
  • 「こっちの目標の方が、今の自分にはしっくりくるかも」
  • 「このタスクは、思ったより効果がないからやめよう」

このように、自分の現在地を確認し、計画を柔軟に修正していくことで、チャートはより実用的な「生きたツール」になります。

マンダラチャートの欠点

多くのメリットがあるマンダラチャートですが、使ってみて感じた欠点や、注意が必要な点もありました。

作成に時間がかかり、挫折しやすい

正直なところ、81個すべてのマスを埋めるのは、かなりの時間とエネルギーが必要です。特に、64個の具体的な行動を捻り出す作業は、途中で「もう無理…」と心が折れそうになる瞬間がありました。

完璧主義な人ほど、この作成段階で挫折してしまう可能性があります。もし大変だと感じたら、まずは中心の3×3マス(目標と8つの要素)だけを完成させることから始めてみてください。それだけでも、思考の整理には大いに役立ちます。そして、余裕があるときに少しずつ周りのマスを埋めていく、という進め方でも全く問題ありません。

目標が固定化されやすい

チャートという形にすることで、思考が整理される一方、一度書いた目標に縛られてしまう危険性もあります。

「計画通りに進んでいない…」と自分を責めてしまったり、新しいアイデアが浮かんでも「チャートにないから」と無視してしまったり。それでは本末転倒です。

前述の通り、マンダラチャートはあくまで「現時点での」ロードマップです。状況や心境の変化に合わせて、いつでも書き換えていい「下書き」くらいに捉えるのが、うまく付き合っていくコツかもしれません。計画に固執するのではなく、目標達成というゴールに向かうための、柔軟な地図として活用しましょう。

新しい年に向けて、マンダラチャートをつくってみる。

大谷翔平選手という偉大な存在が使っていたことで有名になったマンダラチャート。しかし、その本質は、天才だけのものではありません。

目標達成のために「何を」「どうすればいいか」を具体的に見える化し、日々の行動に落とし込むための、誰にでも使える強力な思考整理ツールです。

私も実際に作ってみて、漠然としていた「こうなりたいな」という願望が、具体的な「これをやろう」という行動計画に変わっていく感覚を味わいました。

もしあなたが、達成したい目標があるのに、何から手をつけていいか分からずに立ち止まっているのであれば、一度このマンダラチャート作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。もうすぐ年末。新しい年が変わる時に作成するのも良いかもしれません。

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