40代を迎えると、心も体も今までとは違った変化が訪れます。特に「更年期」の到来は、多くの女性にとって避けて通れない現実。体調の不調、気分の浮き沈み、仕事への意欲低下……。そんな中で、転職を考えてたり、これからの生き方を見直したりしたいと感じている方も少なくないのではないでしょうか。
このブログでは、40代独身女性のライフスタイルをキーワードに、更年期との向き合い方や心と体の整え方について、具体的なヒントをお届けします。こんな不調でこの先、大丈夫?と不安に感じるかもしれません。でも、体の変化を知ってうまく付き合っていくことはできます。私も現在進行形ですが、うまく付き合っていくためのコツなどを紹介します。
1. 更年期とは?40代女性が知っておきたい基本知識
苦しめる犯人はエストロゲン
更年期は、閉経を挟む前後約10年間を指し、平均的には45歳〜55歳の間に訪れます。女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少することで、体や心にさまざまな変化が現れる時期です。「なんとなく疲れやすい」「寝ても疲れがとれない」「急にイライラしてしまう」など、症状は人によって異なります。
転職や生き方を考えるタイミングとして、ちょうどこの時期に重なることも多く、体の変化を「年齢のせい」で片付けてしまいがちです。しかし、正しい知識を持つことがまずは第一歩。今の自分の状態を理解することで、不安を軽くすることができます。
まずは医療機関に相談してみましょう
産婦人科や更年期外来での相談も選択肢の一つ。更年期は「病気」ではありませんが、放っておくと生活の質を下げてしまうこともあります。これからの転職やライフスタイルを考える上でも、まずは体と心の状態を知ることが重要です。
2. 更年期の代表的な症状とその対処法
更年期の症状と対策
更年期に現れる症状は、身体的にも精神的にも多岐にわたります。代表的なものには、ほてり・のぼせ(ホットフラッシュという言葉は多くの方が耳にしたことがあるのでは?)、動悸、頭痛、肩こり、めまい、不眠、気分の落ち込み、イライラなどがあります。こうした症状は日によって強く出たり、突然軽くなったりと波があるのが特徴です。
対処法として一番大切なのは「無理をしない」こと。まずは婦人科を受診し、自分のホルモンバランスをチェックしてもらうことをおすすめします。ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬など、自分に合った治療法が見つかるかもしれません。
ピルは血栓症のリスクも高く、私は飲んでいません。医者によっては出してくれる先生もいると思いますが、私の先生は40代から血栓症のリスクがグッと高まるので出せないとおっしゃっていました。
自分でできることもある
また、食生活や運動、睡眠といった基本的な生活習慣を整えることも大きな支えになります。例えば、鉄分やカルシウム、ビタミンEを意識的に摂取したり、ウォーキングなど軽い運動を取り入れるのも効果的です。
症状を我慢せず、まずは無理を絶対にしないこと、これが大切です。
3. 働く40代女性にとって更年期が転職に与える影響
自分と向き合うチャンスの時期
40代での転職を考えるとき、更年期の影響は無視できない要素です。以前はバリバリ働けていたのに、最近は集中力が続かない、朝起きるのがつらい、といった悩みが出てくることも。こうした変化は、仕事のパフォーマンスに影響を与え、毎日のモチベーションにも波が生まれやすくなります。
一方で、更年期をきっかけに「今の働き方は自分に合っていないのでは?」と気づく人も多くいます。これは決してネガティブなことではありません。むしろ、自分に合った仕事環境を見つけるチャンスでもあります。
特に40代独身女性の場合、人生の全ての選択を自分で行うことができます。更年期はつらいこともありますが、自分を見つめなおすチャンスと捉えれば、転職や副業など、ライフスタイルの変化も恐れずに楽しめると思います。
ライフスタイルを見直そう
まずは自分の体調やライフスタイルを第一に考え、柔軟な働き方ができる職場を選ぶことが重要です。在宅勤務やフレックスタイム制度のある会社など、自分のリズムに合う働き方を探してみるのも一つの手ですし、会社の中で相談する部署や制度があれば積極的に利用したほうが良いと思います。
更年期はキャリアの終わりではなく、新しいキャリアのスタートライン。自分に合った生活をしなさいと神様からのメッセージかもしれません。無理なく40代を楽しむために、自分を見つめ直す時間にしてみてください。
4. 更年期中でも無理なく働くための工夫
自分のペースを作りましょう
更年期中は、体調や気分の波があるため、仕事とどう向き合うかが大きなテーマになります。無理に今まで通り働こうとするより、自分のペースで働ける環境や工夫を取り入れることで、仕事のストレスを減らせます。
たとえば、1日のスケジュールに「余白」を持たせること。ギチギチに詰め込むのではなく、少しでも休憩を挟むよう意識してみましょう。また、急な体調不良に備えて「代替案」を用意しておくと安心です。チームで仕事をしているなら、情報共有を密にしておくことも大切です。
頑張らずに工夫する
職場で更年期をオープンに話しづらい場合は、社外のサポート(女性向けキャリア相談など)を利用するのも有効です。自分一人で抱え込まず、外の力を借りることは、弱さではなく強さです。
がんばるよりも工夫してみる、この意識が、長く安定して働く鍵になります。
私の場合は、1日の予定にスケジュールを持たせるようにしました。
私の場合、仕事中でも動悸が続いたり、なんとなく集中できない時があったりするため、少し休憩できる時間やぼーっとする時間をつくりました。
またお昼休みに少し歩く時間を入れたことで気分的にもリラックスすることができています。
5. 自分の体と向き合うためのセルフケア習慣
セルフケアをしましょう
更年期を穏やかに乗り切るには、毎日のセルフケアがとても大切です。特別なことをする必要はなく、少しずつ「自分を整える習慣」を取り入れていきましょう。
特に自律神経の乱れには要注意です。
まずおすすめなのが、軽いストレッチ、白湯を飲むことで体を起こし、夜は湯船に浸かり、スマホから離れてリラックスタイムを作ると、睡眠の質が上がります。
また、アロマやハーブティーを取り入れるのもおすすめ。香りの力は想像以上に心をほぐしてくれます。好きな香りに包まれる時間は、気持ちをリセットするスイッチになります。
冷えは天敵なので要注意
食事面では、冷えを防ぐ食材や、鉄分・カルシウムなど女性に不足しやすい栄養素を意識的に取り入れましょう。
「自分のために時間を使うこと」に罪悪感を持たず、心地よい習慣を少しずつ増やしていくことが、更年期との上手な付き合い方の基本です。
私の場合は、朝寝起きにピラティスを行うようにしました。ピラティスと言っても、とても緩やかな動きです。
こちらのYumiさんの動画は、時間も5〜15分くらいの緩やかなピラティス動画が多いです。
朝、少しやるにはちょうど良いので、ぜひご覧ください。
6. 転職先を選ぶときの「更年期視点」
転職や異動する場合は柔軟な働き方ができる場所かを考えましょう
更年期にさしかかる40代女性が転職先を選ぶ際は、給与やポジションだけでなく「働きやすさ」を最優先に考えることが大切です。
たとえば、フルリモートや時短勤務、柔軟な出勤時間を選べる企業は、体調の波に合わせて働ける点で非常に魅力的。また、福利厚生が充実している会社や、女性管理職が多く在籍する職場は、制度だけでなくマインド面でも安心感があります。
さらに、企業の「カルチャー」に注目することも重要です。成果重視で激しい競争がある職場よりも、協力やチームワークを大事にする風土の方が、心身ともに安定して働けます。
転職サイトや企業口コミサイトなどで、実際に働いている人の声をチェックするのもおすすめです。「条件は良いけど、合わなかった」というミスマッチを防ぐために、自分に合った働き方を見極めましょう。
7. 心のアップダウンと上手に付き合うメンタルケア
イライラには要注意
更年期にはホルモンバランスの乱れにより、理由のない不安やイライラ、気分の落ち込みが起こりやすくなります。「自分ってこんなに短気だったかな?と戸惑うこともあるかもしれません。
そんなときは、自分を責めず、「これはホルモン状態のせい」と一歩引いて捉えることが大切です。感情と距離を置くことで、落ち着いてに対処できるようになります。
外と内に当たらずに、向き合ってみる
また、日記やノートに気持ちを書き出すことは、心の整理にとても有効です。頭の中のモヤモヤが言語化されることで、少し気がラクになります。
さらに、ヨガや瞑想、深呼吸など、心を整える習慣を生活に取り入れてみるのもおすすめ。10分でもいいので「何もしない時間」を作ってみてください。
私の場合、お風呂でぼーっとする時間を作りました。イライラして当たってしまうと自己嫌悪になり、落ち込むことが多かったのですが、そんな時こそ「疲れている」に置き換えて、リラックスする時間を作りました。
一人で解消できない場合は、信頼できる人に話すことも立派なメンタルケアです。とにかく、無理をしない。心の声に優しく寄り添いながら過ごしましょう。
8. 40代の女性にこそ必要な「休む力」
休む力を鍛えよう
仕事、家のこと、人間関係……40代になると、何かと「こなすべきこと」が増えてきます。しかし、この年代だからこそ必要なのが「休む力」です。
更年期による疲れやすさは、単なる「気合不足」ではありません。体が本当に休息を必要としているサインです。にもかかわらず、「まだ大丈夫」と無理をしてしまうと、後からどっと反動が来てしまいます。
そこで大切なのが、自分のエネルギー残量を常に意識すること。週に一度は「何もしない日」を作ったり、ちょっと贅沢な時間をあえて確保するなど、意識して休む練習をしてみましょう。
私もこれが本当に苦手でした。でも、今日1日何もしなくても、誰にも責められることはありません。休むことに罪悪感を持たないこと。がんばることだけが正解ではありません。自分をいたわることは、明日の自分を作る大事な行動です。
9. 生き方を見直すチャンスとしての更年期
疲れた時は、チャンスかも
更年期はつらいもの、とだけ捉えるのはもったいない時期です。これまで走り続けてきた日々を一度立ち止まり、「これからの人生をどう生きたいか」を見つめ直す絶好のタイミングでもあります。
体の変化を通して、「無理がきかなくなった」「もっと自分を大切にしたい」と感じることが増えたなら、それは新しい生き方への入り口です。たとえば、「このままでいいのかな」「もっと好きなことに時間を使いたい」「本当にやりたい仕事を見つけたい」といった願いが、心の奥に眠っていませんか?
40代からの転職も、生き方の再設計も、遅すぎるということはありません。むしろ、経験と実績がある今だからこそ、地に足のついた選択ができるはずです。
今の自分にとって「ちょうどいい」を基準に、新しいライフスタイルを描いていきましょう。
10. 更年期を乗り越えた先にある新しい人生
更年期は終わりではなく、第二のスタートだと考えています。私もまだ見ぬ世界ですが、きっとこの時期を乗り越えると、心も体もスッキリして、新たな挑戦ができそうな気がしています。
実際、私の母は、更年期後に楽になって振り切れたと話していました。母は働いていましたが、更年期と自覚する暇はあまりなかったけど、相当無理をしていたことに気がついたと話していました。その後は、もっと自分の時間を大切にして無理をしないようにしようと前向きになれたそうです。
この時期はつらいことも多いと思います。でも何が一番大切かをしっかりと考えて自分に向き合った人ほど、後の人生が豊かになる気がしています。だからこそ、つらさを感じたらそのままにせず、できるケアや選択を一つずつ取り入れていきましょう。
まとめ:無理をしないことは自分を守ること
40代女性にとって更年期は、心身ともに大きな転換期。転職やライフスタイルの見直しを考えるなら、まずはこの時期の自分を大切に扱うことが何よりも大切です。体の声に耳を傾け、無理のない働き方や生き方を選ぶこと。それはわがままではなく、自分を守るための戦略だと思います。
このブログのサブタイトルでもあるReset 40 Lifeは、40からの前向きな生活をイメージしています。人生100年時代。40代はまだ折り返し地点です。ここから先、自分のためにどんな時間を積み重ねていくかは、まだまだ方向転換やリスタートは可能です。前向きに、人生を楽しんで行きましょう。