40代、久しぶりの「生理移動」に挑戦
「やった!久しぶりに旅行に行ける!」
手帳に書き込んだ旅行の予定。楽しみで指折り数えていたのに、あれ…もしかして、生理とかぶるかも?と落ち込みました。
楽しいはずの旅行が、一気にブルーな気持ちに。タンポンやナプキンをどれだけ持っていこうか、温泉は入れるかな、急な腹痛や頭痛が起きたらどうしよう…。考えれば考えるほど、憂鬱になりますよね。
そこで、久しぶりの生理移動を相談しに、レディースクリニックへ。20代の頃は旅行のたびにピルで生理をずらしていたけれど、40代になってからは身体のことも気になり、なんとなく避けていました。でも、今回はどうしても楽しみだったので、先生に相談してみることに。
この記事では、40代の私が「生理を遅らせる」ためにプラノバールという薬を服用し、失敗した体験をお話しします。副作用は?失敗のリスクは?費用は?これから月経移動を考えている同世代の方の、ちょっとした参考になれば嬉しいです。
どうしても生理をずらしたい!でも40代だと不安?身体への影響は?
20代の頃は、今思えばもっと気軽にピルを服用していました。「旅行だから飲んでおこう」くらいの感覚で。でも、40代になった今、同じようには考えられませんでした。
一番気になったのは、やはり「血栓症」のリスクです。ニュースなどで見聞きする機会も増え、ピルの副作用として血栓症があることは知っていました。日本産科婦人科学会の報告によると、ホルモン剤の服用で血栓症のリスクはわずかに上昇し、年齢が上がるにつれてその傾向は高まるとされています。
血栓症は、手遅れになると死に至るリスクの高い病気。不安を抱えての受診でした。
プラノバールってどんな薬?医師から受けた説明まとめ
ドキドキしながら診察室に入ると、先生は私の話をじっくり聞いてくれました。そして、今回私が処方されたのが「プラノバール」という中用量ピルです。先生から受けた説明を、できるだけ分かりやすくまとめてみますね。
「生理を遅らせる」仕組みを分かりやすく解説
私たちの身体では、生理が終わる頃から排卵に向けて「卵胞ホルモン」が増え、排卵後には妊娠の準備をするために「黄体ホルモン」が増えます。そして、妊娠しなかった場合に両方のホルモンがぐっと減ることで、子宮内膜が剥がれ落ちて生理が始まります。
プラノバールは、この「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という2つの女性ホルモンが含まれた薬です。これを飲むことで、体内のホルモン量を高い状態で維持し、「まだ生理を起こさなくていいよ〜」と脳に指令を送り続けるイメージ。その結果、生理の開始を先延ばしにできる、という仕組みだそうです。
なぜ私はプラノバールを処方されたの?受診のタイミングが重要
実は、生理をずらす薬にはいくつか種類があります。一般的には、副作用が少ないとされる「低用量ピル」を使うことが多いようです。
ではなぜ私がプラノバールだったのかというと、病院に行ったタイミングが遅かったから。
低用量ピルで生理を移動させる場合、ずらしたい生理の一つ前の生理が始まるまで(または生理5日目まで)に受診して、計画的に飲み始める必要があります。でも、私が病院に行ったのは、もう生理が終わった後。「次の生理を遅らせたいんです!」という、タイミングでした。もっと早く行けば良かったと後悔しました。
もしこれから生理をずらしたいと考えているなら、できるだけ早めに婦人科へ相談に行くのがおすすめです。
気になる費用は?私の場合はこれくらいでした
生理をずらすためのピル処方は、病気の治療ではないため保険適用外の「自費診療」となります。病院によって金額は異なりますが、参考までに私のケースをご紹介しますね。
今回は14日分の処方で4,000円程度でした。あまり長期での服用はさせたくないということ、もし片足が痛くなるなどの違和感があればすぐに病院を受診することなどを条件に出していただいたのですが、遅らせたい日数によって薬の量も変わるので、費用も変動すると思います。診察の際に、あらかじめ費用についても確認しておくと安心ですね。
【私の体験談】プラノバール服用中のリアルな記録
先生から血栓症のリスクについて丁寧に説明を受け、少し怖くなりながらも、その日からプラノバールの服用をスタート。私の身に起こったリアルな経過をお伝えします。
副作用はあった?頭痛や吐き気は大丈夫だったけど…
プラノバールはホルモン量が多いため、副作用として吐き気や頭痛、むくみ、気分の落ち込みなどが出やすいと聞いていました。特に飲み始めの数日は注意が必要とのこと。
「気持ち悪くなったらどうしよう…」と身構えていたのですが、幸いなことに、私は吐き気も頭痛も全くありませんでした。これには本当にホッとしました。ただ、これは個人差がとても大きい部分だと思います。もし副作用がつらい場合は、無理せず処方してもらった病院に相談してくださいね。
服用10日目でまさかの出血!これって失敗?
副作用もなく順調だと思っていた服用10日目のこと。トイレに行くと、下着に少量の血が…。「え、嘘でしょ!?」と思わず声が出ました。
いわゆる「不正出血」というもので、ピルを飲んでいても起こることがあるそうです。先生からは「失敗する可能性もある」とは聞いていましたが、まさか自分の身に起こるとは…。旅行も目前に迫っていたので、一気に血の気が引きました。
このまま生理が始まるのかと、頭の中はパニック状態。出血量はいわゆる生理とは違う、ごく少量のものでしたが、不安でたまりませんでした。
焦って病院に電話。医師からのアドバイスと私の決断
とにかく病院に確認しようと焦って処方してもらった婦人科に電話をしました。状況を説明すると、看護師さんから先生の指示を伝えてもらえました。
「不正出血はたまにあることです。服用をやめてしまうと、本格的に生理が始まってしまいますので、本格的な生理が困るようなら予定通り、終わるまで飲み続けていただいて大丈夫です。」とのこと。
この言葉に、心底ホッとしました。素人判断で飲むのをやめなくて本当に良かったです。出血はその後も少量続きましたが、ナプキンで十分対応できるレベル。私は医師の言葉を信じて、薬を飲み続けることにしました。
結果的に、旅行中は本格的な生理が始まることなく、無事に楽しむことができました!
生理を止めるという点では失敗に終わりましたが、それでも通常の生理よりは全然マシでしたし、旅行も楽しむことができ、よかったなと思います。
40代が一番気になる「血栓症」のリスクと私が実践した対策
プラノバールを服用している間、私の頭から片時も離れなかったのが「血栓症」への恐怖でした。
「足が痛いかも…」常に感じていた恐怖と不安
血栓症とは、血管の中に血の塊(血栓)ができて詰まってしまう病気です。命に関わることもあると聞き、本当に怖かったです。
先生からは「ふくらはぎの痛みやむくみ、しびれ、急な息切れや胸の痛みがあったら、すぐに救急病院へ行ってください」と念を押されていました。
そのせいか、服用中は常に足が気になって仕方がありませんでした。「なんだか足が痛い気がする…」「これってむくんでる?」と、常に自分の足をチェック。今思えば少し神経質になりすぎていたかもしれませんが、それくらい不安だったんです。
医師に聞いた「血栓症の初期症状」とは
改めて、医師から説明された血栓症の主な初期症状をリストアップします。ピルを服用する際は、これらのサインを見逃さないことが本当に大切です。
- 足の症状: ふくらはぎの痛み・むくみ・赤み、手足のしびれ(主に片足に出ることが多いそう)
- 胸の症状: 急な息切れ、胸の痛み
- 頭の症状: 激しい頭痛、めまい
- 目の症状: 視力障害(目のかすみ、見えにくいなど)
- お腹の症状: 激しい腹痛
もし一つでも当てはまる症状が出たら、ためらわずに医療機関を受診してください。
私が毎日続けた3つのセルフケア(水分補給・食事・運動)
「とにかく血をドロドロにしない!」
その一心で、私が服用中に徹底していたセルフケアが3つあります。
- こまめな水分補給: 血液がドロドロになるのを防ぐため、意識的にいつもより多くの水を飲みました。喉が渇く前に飲むのがポイントです。
- 血液サラサラを意識した食事: 「納豆は夜に食べるといい」と聞き、毎晩の食事に必ず納豆を取り入れました。他にも、玉ねぎスープを飲み、血液をサラサラにする効果が期待できる食材を積極的に食べました。
- 足首を動かす運動: 長時間同じ姿勢でいるのは良くないと聞いたので、デスクワークの合間や寝る前に、足首をぐるぐる回したり、かかとの上げ下げをしたりして、ふくらはぎの筋肉を動かすように心がけました。
これらの対策が直接的に血栓症を防いだかは分かりません。でも、「自分はちゃんと対策している」という事実が、大きな安心材料になりました。
ちなみに先日書いた私の嫌いな貧乏ゆすりは血栓症の予防になるそうです(笑)
プラノバール服用後、私の生理はどう変わった?
無事に旅行が終わり、プラノバールの服用を中止。その後、私の身体に起きた変化についてもお話しします。
ピルをやめたら1日で生理がきた!
先生からは「服用をやめて2〜3日後に生理がきますよ」と説明されていました。ところが私の場合、なんと服用をやめた翌日にはもう生理が始まったんです。身体が「やっと生理になれる!」と待ち構えていたかのようでした。この早さには少し驚きました。
いつもと違う?生理痛や経血量の変化について
そして、始まった生理はいつもと少し様子が違いました。
- 生理痛: 普段はそこまでひどくないのですが、今回はズーンと重い腹痛がいつもより長く続きました。
- 経血量: なんとなく、いつもより量が多いような…。そして、レバー状の塊が少し目立つように感じました。
強制的にホルモンバランスをコントロールしていたわけですから、身体が元のリズムを取り戻すのに少し戸惑っていたのかもしれません。幸い、その次の生理からはいつも通りの状態に戻りましたが、ホルモン剤が身体に与える影響の大きさを改めて実感した出来事でした。
40代はやっぱりピルはやめた方がいいと思った
今回の経験を通して、私が学んだこと、そして同世代の皆さんに伝えたいことをまとめます。
ホルモンと付き合うということ
「ホルモンって、本当にすごい…」。これが、今回の一番の感想です。たった数ミリの錠剤が、あれだけ正確に身体のリズムをコントロールする。そのパワフルさと、同時に私たちの身体の繊細さを痛感しました。
40代は、ただでさえホルモンバランスが揺らぎやすい年代です。そこに薬で介入するわけですから、20代の頃と同じ感覚でいてはいけないですね。今回は飲んでしまいましたが、もう飲まない方がよいと思いました。やはり体には負担を与えているはずですし、血栓症になるかもというストレスもかなり多かったと思います。
今回は私の実際の体験談を書きましたが、もし生理移動で悩んでいる方は、しっかりと婦人科の先生と相談してどうするか決めることをおすすめします。
