ミュゼプラチナムが破産したのはなぜ?脱毛サロン業界の闇

脱毛サムネイル

「え、あのミュゼが…?」

先日、スマホに飛び込んできたニュースを見て、思わず声が出てしまいました。脱毛サロン大手「ミュゼプラチナム」の運営会社が、事実上の倒産ともいえる「事業譲渡」と「解散」を決めたというのです。

一昔前、脱毛サロンといえば「ミュゼ」というくらい、圧倒的な知名度を誇っていましたよね。電車の中吊り広告やCMなど見ない日はないくらいでした。

目次

突然のニュース「ミュゼプラチナム運営会社が破産」に驚きを隠せない

私も契約したことがあるからこそ感じる、時代の終わり

何を隠そう、私も過去にミュゼで脇脱毛のコースを契約したことがあります。当時は「ワンコインで両ワキ通い放題!」なんていう衝撃的なキャンペーンをやっていて、軽い気持ちでカウンセリングに行ったのを覚えています。

全国の店舗にご利用者がたくさんいて、いつも予約でいっぱいだった印象です。結局、思うような効果が感じられず、途中で医療脱毛に切り替えてしまったのですが、それでも「ミュゼ」は私にとって脱毛の入り口でした。だからこそ、今回のニュースは単なる企業の倒産というより、時代が終わったんだな〜という、なんとも言えない気持ちになりました。

驚きの負債260億円…どうしてこんなことに?

ニュースで報じられた負債総額は約260億円。正直、桁が大きすぎてピンときませんが、とてつもない金額だということはわかります。一時は300億円を超える売上があったということもあり、その規模の大きさに改めて驚かされます。

あんなに勢いがあった会社が、どうしてこんなことになってしまったのか。従業員の給与未払い、社会保険料の滞納と差押えなども発生していたと聞き、利用者だけでなく、働いていたスタッフの方々のことも心配になります。

ミュゼはなぜ破産に追い込まれたのか?私の考える時代が終わったと感じる理由

今回の件、専門家ではない私が語るのはおこがましいかもしれません。でも、一人の消費者として、そして実際に通った経験があるからこそ思うことがあります。

理由1:無理な拡大と広告費?「安さ」の裏にあった経営のひずみ

ミュゼの代名詞といえば、やはり「安さ」でした。「●円で通い放題」などといったキャンペーンは、私たち消費者にとっては魅力的でしたが、会社の経営という視点で見ると、どうだったのでしょうか。

あの安い料金で顧客を集め、全国に次々と店舗をオープンさせていく。その裏では、莫大な広告宣伝費や人件費、家賃がかかっていたはずです。入り口は安くても、カウンセリングで高額な全身脱毛コースを勧められ、その売上でなんとか回していたのかもしれません。いわゆる「自転車操業」のような状態が、どこかで限界を迎えてしまったのではないでしょうか。

理由2:次々現れるライバルと「医療脱毛」という選択肢

ミュゼが一世を風靡した頃と比べて、今は脱毛サロンの選択肢が格段に増えました。さらに、私たち消費者の知識も増え、「どうせやるなら、永久脱毛ができる医療脱毛がいい」と考える人が多くなったのも大きな要因だと思います。

実際に私もミュゼ→医療脱毛→針脱毛といろいろなところを通ったのでよくわかります。効果が全然違うのです。

脱毛サロンと医療脱毛、何が違うの?

ここで、おさらいとして脱毛サロンと医療脱毛の違いを簡単にまとめてみますね。どちらを選ぶかによって、必要な回数や料金が大きく変わってきます。

項目脱毛サロン(光脱毛)医療脱毛(レーザー脱毛)
施術者エステティシャン医師・看護師
脱毛方式光を照射し、毛根にダメージを与える医療用レーザーで毛根組織を破壊する
効果抑毛・減毛(一時的な効果)永久脱毛
痛み比較的弱い輪ゴムで弾かれるような痛み
料金比較的安い比較的高め
通う回数12回~18回以上5回~8回程度

私が医療脱毛に切り替えた理由は少ない回数で、確実になくしたいという気持ちが強かったからです。料金は高くても、トータルで考えれば時間もお金も節約できるそう考える人が増えた結果、美容サロン脱毛の優位性が揺らいでしまったのかもしれません。

理由3:「コース契約」というビジネスモデルの落とし穴

そして、これが一番大きな問題だったのではないかと私は感じています。それは「コース契約」という、美容業界特有のビジネスモデルです。

数十万円もするコース料金を、最初に一括や分割で支払う。会社側からすれば、先の売上が立つので計画が立てやすいのかもしれません。でも、そのお金は本来、これから提供するサービスへの「前受金」のはず。それをすぐに売上として計上してしまい、運転資金に充ててしまうと…?新しい契約が取れなくなった途端、資金繰りは一気に苦しくなります。

私も経験した「前払い」の怖さ

実は私、最近ショックな出来事がありました。数年前に通っていた、お気に入りの美容クリニックがあったんです。そこのフォトフェイシャルは効果が高く、1回でシミが薄くなったので「また行きたいな」と思っていました。

ところが、先日ふと思い立って調べてみると、そのクリニックが破産していたのです。幸い、私はコース契約をせず、毎回「都度払い」をしていたので金銭的な被害はありませんでした。でも、もしあの時コースを組んでいたら…と考えると、背筋が寒くなります。

今回のミュゼの件も、この「前払い」の怖さを改めて浮き彫りにした出来事だと感じています。

「大手だから安心」はもう古い?私がチェックする3つのポイント

これからサロンやクリニックを選ぶなら、私はこの3つのポイントを必ずチェックします。

  • コース払いをしない
  • 会社の財務状況を調べる
  • 予約が取りにくくないか調べる。

今回のミュゼのニュースは、本当に衝撃的でした。今も契約のことで不安を抱えている方が、一日も早く安心して施術を受けられるようになることを心から願っています。

そして、私たち消費者は、今回の出来事を「他人事」と捉えるのではなく、賢い消費者になることが、これからの時代を生き抜くために、きっと必要になるはずです。そのためにも世の中の動きや情報にはアンテナを張って行きたいですね。

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