楽天証券、パスキー認証に対応｜設定方法やセキュリティについて解説

2025年10月28日

ついに楽天証券がパスキー認証に対応との知らせを受け、早速変更してみました。

今まで、ログインをするとメールに届いた絵文字を入力する二段階認証だったので、少しストレスを感じていました。

私はSBI証券にも口座を持っているのですが、SBIはかなり前からパスキー認証（FIDO２）を導入していたので、楽天証券が少し不便に感じておりました。

今回は、楽天証券ユーザーの私が、パスキー認証とは何か、そのメリットや具体的な設定方法を、分かりやすく紹介していきます。

パスキー認証（FIDO2）とは

パスキー認証をものすごく簡単に言うと、「自分のスマホやパソコンが、自分専用の鍵になる」仕組みです。

もう少し詳しくお話しすると、パスキーは従来のパスワードを使わずに、普段あなたがスマホのロックを解除するのに使っている方法（指紋、顔、PINコードなど）で、ウェブサイトやアプリにログインできる新しい技術です。

これまでのログインは、IDと「あなたが覚えているパスワード」を入力して本人確認をしていましたよね。しかしパスキーは、「あなたが持っている端末」と「あなた自身の生体情報（指紋や顔）」という2つの要素を組み合わせて本人確認を行います。

この技術は「FIDO2（ファイドツー）」という国際的な標準規格に基づいていて、Google、Apple、Microsoftといった大手IT企業も推進している、とても信頼性の高いものです。楽天証券だけでなく、さまざまなサービスで導入が進んでいるんですよ。

なぜパスキー認証？パスキー認証のメリットは？

「でも、今のままでもログインできてるし…」と思うかもしれません。でも、パスキー認証には、それを上回る大きなメリットが3つあります。

1. セキュリティが格段に向上する

これが最大のメリットです。パスワードには、常に「漏洩」や「使い回し」のリスクがつきまといます。警察庁の発表によると、サイバー犯罪の検挙件数は年々増加しており、特に不正アクセス行為は後を絶ちません。その多くは、漏洩したIDやパスワードを使った「パスワードリスト攻撃」が原因です。

しかし、パスキー認証なら、こうしたリスクを大幅に減らすことができます。

フィッシング詐欺に強い: パスキーは、登録された正規のサイトでしか機能しません。そのため、本物そっくりの偽サイト（フィッシングサイト）に誘導されても、ログイン情報が盗まれる心配がありません。
パスワード漏洩のリスクがない: パスキーの仕組みでは、楽天証券のサーバーにあなたのパスワード情報が保存されません。あなたのスマホやPCの中に暗号化された鍵が保存されるだけなので、万が一楽天証券から情報が漏洩したとしても、あなたのログイン情報が盗まれることはありません。

大切な資産を預けている証券口座だからこそ、セキュリティは一番に考えたいですよね。

2. ログインが楽になる

セキュリティが上がるだけでなく、利便性も向上するのがパスキーのすごいところです。

ID・パスワード入力が不要に: あの面倒な文字列の入力をしなくてよくなります。
絵文字認証・合言葉認証もスキップ: 楽天証券のログインするとメールに届く絵文字の入力も、パスキー認証なら不要です。

実際に使ってみると、楽天証券のアプリを開いて顔認証や指紋認証をするだけで、一瞬でホーム画面が表示されます。このスピード感は一度体験すると元には戻れない快適さです。忙しい朝に株価をチェックしたい時など、本当に助かっています。

3. パスワードを覚えるストレスからの解放

「サービスごとに違うパスワードを作りましょう」と言われても、全部覚えるのは不可能に近いですよね。パスワード管理アプリを使うのも一つの手ですが、それすら面倒に感じることも。

パスキーなら、そもそも覚えるべきパスワードが存在しません。スマホのロック解除と同じ感覚でログインできるので、パスワード管理の悩みから解放されます。

必ずパスキー認証にする必要はある？

結論から言うと、必須ではありません。

楽天証券では、従来のID・パスワードでのログイン方法も引き続き利用できます。もしパスキーを設定した後でも、設定画面からパスキーを削除すれば、いつでも元のログイン方法に戻すことが可能です。

パスキー認証（FIDO2）の設定方法

それでは、実際に楽天証券でパスキーを設定する方法を紹介します。ウェブサイト（PC・スマホ）から数分もあれば完了するほど簡単です。

【設定手順】

楽天証券のウェブサイトにログイン
「マイメニュー」から「セキュリティ設定」へ
「パスキー作成」をクリック

簡単！これで完了です。

よくある質問

最後に、パスキー認証に関してよくある質問をまとめました。

Q1. スマホを買い替えたらどうなるの？

A1.新しいスマホでも、同じOSの機種変更の場合、基本的にはパスキーの再作成は不要です。
異なるOSの機種変更の場合や、パスキーの引き継ぎに不安がある方はログイン後の画面でパスキーを一度削除し、新しい端末にて再度パスキーの作成を行ってください。以前と同じようにパスキー認証を利用できる可能性が高いです。

Q2. パスキーを設定したスマホをなくしたら？

A2.パスキーを作成したスマートフォンを紛失した場合でも、生体認証などの情報はご本人にしか利用できないため、他人がパスキーでログインすることはできません。
別の端末でパスキーを再作成もしくはパスキーを削除すれば大丈夫です。