スマホの料金、安くしたいな…そう思って、多くの人が楽天モバイルを検討していると思います。もちろん、私もその一人でした。データ通信が実質使い放題で月額3,278円(税込)という破格の料金プランに惹かれて乗り換えたのですが、正直に言うと、電波状況には今も全く納得が行っていないというのが事実です。
携帯電話の節約は効果が高いものですが、これから楽天モバイルに変えようとしている人に向けて、実際に私が経験した繋がらないエリアや電波が悪いスポットについて紹介したいと思います。

この記事はこんな方に向けておすすめです。
・これから格安SIMや楽天モバイルを検討している人
・楽天モバイルユーザー
・楽天モバイルの電波状況を知りたい人
実際にかなり早くに楽天モバイルに変えた私のリアルな話をご覧ください。
新宿の「あの場所」で楽天モバイルが圏外に…
最近、友人との待ち合わせ新宿でしました。
場所はユニクロやビッグカメラの入っているビル。少し遅れるという友人からの連絡を待っていたのですが、ふとスマホを見るとアンテナ表示はまさかの「圏外」。お店のフリーWi-Fiもパスワードが分からず、結局、友人が到着するまで何もできずにヤキモキ…。
もしかしてもう到着しているかも。そんな風に思いながら紀伊國屋の方面へ電波を求めて歩いてみるものの、一瞬、4本立っているのに、LINEは送れない…
ちょうど買いたい本もあったので、レジに並び、キャッシュレス決済を使おうとしたら、QRコードがなかなか表示されず、後ろに並んでいる人の視線を感じながら、結局現金で支払うハメに。
これが都心部での楽天モバイルの実態です。
場所によって「繋がる・繋がらない」はハッキリ分かれる
新宿での楽天モバイルの通信状況は、場所によって全然違うというのが私の正直な感想です。
- 比較的快適に繋がる場所:
- 屋外(甲州街道や新宿通り、西新宿のビル街など)
- JR新宿駅のホームやコンコースの大部分
- 比較的新しい商業施設(NEWoManなど)の窓際や吹き抜け周辺
- 繋がらない・繋がりにくい場所:
- 大規模な商業施設の地下フロア全般(サブナードは通じるけどルミネはだめ)
- ビルや店舗の奥まった、窓のないエリア(8階などの飲食店が入ったビルはほぼダメ。京王百貨店も悪い)
- ビックロ〜紀伊國屋あたりは壊滅
このように、屋外や開けた場所ではほとんど問題なくサクサク使えることが多いです。しかし、一歩建物の中、特に電波の通りにくい地下に入ると状況は一変します。
特に困った新宿で楽天モバイルが繋がりにくかった場所
魔のエリア?新宿東口周辺の電波が悪いスポット
私が個人的に「魔のエリア」と呼んでいるのが、紀伊國屋書店 新宿本店、ビックカメラ新宿東口店(旧ビックロ)、そしてルミネの地下エリア(地図はルミネエストですが、ルミネエストよりルミネ地下の方が悪いです。)。これらの場所は多くの人が利用すると思いますが、通信の安定性という点では注意が必要です。


まとめてみるとこんな感じです。
楽天モバイルが自社エリアをカバーするために借りていたパートナー回線(au回線)が、新宿を含む都心部で次々とサービスを終了しているのが影響しているのでしょうか。
楽天モバイルはサービス開始当初、自社の基地局が少ない場所をauの電波を借りて補っていました。しかし、自社回線エリアの拡大に伴い、2023年6月以降、都市部を中心にこのパートナー回線の提供を原則終了しました。
これにより、これまでauの安定した電波でかろうじて繋がっていた屋内や地下が、楽天モバイルの自社電波だけではカバーしきれず、「圏外」になってしまうケースが増えているのです。
私は自宅のお風呂も電波がかなり悪いです。それでも安いからと我慢していますが、これ、仕事で使っている人などは支障があるかもしれません。
楽天モバイルが新宿で繋がらない時のためのおすすめ対策
安さを取るなら不便は我慢するしかないの?と思った方のために対策を考えてみました。
月額0円から持てる「povo2.0」とのデュアルSIM運用
これが私のイチオシ対策です。楽天モバイルの弱点を、別の会社のSIMで補う「デュアルSIM」という使い方です。
デュアルSIMとは、1台のスマホに2つのSIM(2つの電話番号・通信プラン)を入れ、必要に応じて切り替えながら使う方法です。
圏外になった時のお守りとしてauのオンライン専用プラン「povo2.0」を入れている人がいるそうなので、私もこちらを導入してみようと思います。災害時などは困りますもんね。
項目 | 楽天モバイル(メイン) | povo2.0(サブ・お守り用) |
役割 | 普段使いのデータ通信・通話 | 楽天モバイルが圏外の時の緊急用 |
月額料金 | 〜3GB: 1,078円〜20GB: 2,178円無制限: 3,278円 | 基本料0円(180日間トッピング購入なしの場合、利用停止の可能性あり) |
通信回線 | 楽天回線 | au回線 |
使い方 | 基本はこちらをオン | 普段はオフ。楽天が圏外になった時だけオンにして、データトッピング(例:330円/1GB/7日間)を購入して使う |
povo2.0は基本料金が0円なので、使わない月は料金がかかりません。楽天モバイルが圏外になった時だけ、数百円のデータトッピングを購入すれば、すぐにauの安定した通信が使えるようになります。この安心感は絶大です。
もしもの時の保険でこちらを契約してみようと思います。
デュアルSIMって難しくない?設定は意外と簡単です
「デュアルSIMって、なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、最近のiPhoneやAndroidスマホなら設定はとても簡単です。特に、物理的なSIMカードが不要な「eSIM」を使えば、オンラインで申し込みから開通まで1時間もかからずに完了します。
- povo2.0の公式サイトからeSIMで申し込む
- スマホの設定画面からeSIM情報を読み込む
- モバイルデータ通信の切り替え設定をする(普段は楽天、圏外時にpovoに手動で切り替えるなど)
これだけで、楽天モバイルの安さとau回線の安定性を両立した、最強の節約スマホが完成します。改善することも少なくありません。
まとめ:それでもやっぱり楽天モバイルを使い続ける訳
上記のような通信の弱点を理解すれば、楽天モバイルは最強の節約パートナーです。年間6万円浮いたとして、10年で60万円の節約。これを新NISAで運用した方がよほど良いですよね。
節約に関しては過去の記事をご覧ください。


その特性をきちんと理解し、povo2.0とのデュアルSIM運用などの対策をとれば、その弱点は十分にカバーできます。
また、楽天モバイルも、もちろんこの状況を放置しているわけではありません。エリア改善は着実に、そして猛スピードで進んでいると思います。
こんな人には楽天モバイルがおすすめ!
- 毎月のスマホ代を、とにかく安く抑えたい人
- 動画視聴やテザリングなどで、データ通信量を気にせず使いたい人
- デュアルSIMなどを活用して、賢くスマホを運用するのが苦にならない人
- 今後のエリア改善に期待し、応援したいと思える人
通信品質に多少のムラがあることを許容できれば、それを上回る圧倒的なコストパフォーマンスは、楽天モバイル最大の魅力です。
何を一番重視するか、ここがモバイルキャリアや格安SIMを選ぶ時のポイントだと思います。