「今年こそは絶対に痩せる!」と意気込んでダイエットを始めても、なかなか結果が出ないこと、ありますよね。運動や食事制限を頑張っているのに、体重計の数字はピクリとも動かない…。そんな状況が続くと、心が折れそうになりますね。
私も目標の期日が迫る中、びくともしない体重に焦りを感じ、最後の手段にでました。
食欲抑制剤の「サノレックス」です。
ネットで調べると、「すごく痩せる!」という声もあれば、「副作用がやばい」「覚醒剤に似ていて危険」なんて、ちょっと怖い噂も…。
今回は実際に私がサノレックスを服用して感じた効果や副作用について紹介します。
ダイエットがうまくいかない…私が最後の手段としてサノレックスを選んだ理由
運動してもびくともしない体重との戦い
私には、11月までに痩せるという、どうしても達成したい目標があります。そのために、食事に気を遣い、筋トレも頑張っていました。でも、悲しいことに体重がびくともしないんですよね。むしろ、筋肉がついたのか、ほんの少し増えている気さえする始末…。
もちろん、筋トレはボディラインを整えるために大切です。でも、今回は体重計の数字が大切なので、何としても減らさないとと焦っています。
以前試した薬が合わなかった経験
以前紹介したように、サノレックスの前に、今話題のGLP-1受容体作動薬「リベルサス」を試したのですが、やはり合わなかったようで、飲んだ後の胃のムカムカや吐き気が結構つらくて、日常生活に支障が出てしまうほどになってしまったんです。

医師と相談してサノレックスに決めた経緯
リベルサスが合わなかったことを正直に医師に相談したところ、「それなら、アプローチの違うお薬を試してみましょうか」と提案されたのがサノレックスでした。
先生は、私の「夜になるとどうしても食欲が爆発してしまう」という生活習慣に注目してくれたんです。
サノレックスは脳の食欲中枢に直接働きかけるから、食欲そのものを抑える効果が期待できます。ただ、依存性のリスクもあるから、長期間は使えないお薬です。短期集中で頑張るなら、力になってくれるかもしれません。
以前、私も一度だけサノレックスを飲んだことがあり、その時は副作用もなく効果を感じられた経験がありました。そのことも伝えた上で、リスクについてもしっかり説明を受け、納得して処方してもらうことに決めたんです。
そもそもサノレックスってどんなお薬?
ここで一度、サノレックスという薬について、基本的な情報を整理しておきましょう。
サノレックス(マジンドール)の基本的な働き
サノレックスは、「マジンドール」という成分の医薬品です。その一番の働きは、脳にある食欲をコントロールする部分(食欲中枢)に作用して、食欲を感じにくくすること。
具体的には、こんな感じです。
- 食欲を抑える: 「お腹すいたな~」という気持ち自体が湧きにくくなります。
- 満腹感を高める: 少しの量でも「もうお腹いっぱい」と感じやすくなります。
つまり、空腹との辛い戦いをしなくても、自然と食事の量を減らせるようにサポートしてくれるお薬なんです。
どんな人が処方してもらえるの?保険適用の条件(肥満症)について
サノレックスは、誰でも簡単に処方してもらえるわけではありません。日本では厚生労働省に承認された医療用の食欲抑制剤で、基本的には「肥満症」の治療のために使われます。
保険が適用されるのは、かなり厳しい条件があります。
項目 | 条件 |
BMI | BMIが35以上の「高度肥満症」の方 |
食事・運動療法 | 食事療法や運動療法を行っても効果が不十分な場合 |
BMI35というと、身長158cmなら体重約87kg以上。なかなかハードルが高いですよね。
そのため、私のように美容目的でダイエットをしたい場合は、自由診療(保険適用外)で処方してくれるクリニックを探すことになります。その場合でも、医師が問診や診察の上で、服用の必要性や安全性を判断して処方されます。
1回何mg飲むの?基本的な服用方法
サノレックスの主成分はマジンドール0.5mgです。基本的な服用方法は以下の通りです。
- 1回の量: 0.5mg(1錠)
- 服用タイミング: 昼食の30分~1時間前
- 回数: 1日1回
基本は1日1回ですが、医師の判断によっては、朝と昼の2回に分けて服用したり、1日の最大量である1.5mg(3錠)まで増やすこともあるようです。必ず医師の指示に従って服用しましょう。

一番知りたい!サノレックスのダイエット効果は?
私の場合、食欲はこう変わった
私の最大の悩みは「夜のドカ食い」でした。日中はなんとか我慢できても、夜になるとタガが外れたように食べたくなってしまう…。
サノレックスを飲み始めて、一番驚いたのがこの夜の食欲が「スッ」と消えたことです。お昼前に飲むと、夕方から夜にかけても満腹感が続いているような感覚で、あれ?そういえば今日、お腹すいたって思ってないなと気づくんです。
無理に我慢しているわけではなく、本当に欲しくない。だから、夜ご飯はスープやサラダだけで満足できるようになりました。これは私にとって、本当に画期的な変化でした。
ネットや報告で見る「何キロ痩せるか」の目安
「で、結局何キロ痩せるの?」というのが一番気になるところですよね。
サノレックスの臨床試験では、3ヶ月間で平均-5kg~-10kg程度の体重減少が報告されていることが多いようです。もちろん、これは元の体重や食事・運動習慣によって大きく変わります。
効果を最大限に引き出すための私なりの工夫(食前の服用タイミングなど)
私がサノレックスの効果をしっかり感じるために意識していたのは、以下の2点です。
- 必ず午前中に飲む: サノレックスには覚醒作用があるので、夜に飲むと眠れなくなる可能性があります。私は一番食欲を抑えたい夕食の時間から逆算して、お昼ご飯の前に飲むようにしていました。
- 薬に頼りすぎない: サノレックスはあくまで食欲を抑える「サポーター」。食べる量が減っている間に、食生活そのものを見直すチャンスだと考えました。朝と昼はタンパク質や野菜を中心にしっかり栄養を摂り、夜は軽く済ませる。この生活リズムを体に覚えさせることを意識しました。
薬が効いているから、夜食べなくても平気という状態を利用して、健康的な食習慣を身につけることが、リバウンドを防ぐ鍵だと思います。
「やばい」「覚醒剤に似てる」って本当?気になる副作用と噂の真相
サノレックスについて調べると、必ず目にするのが「やばい」「覚醒剤と構造が似ている」といった少し怖い言葉。これ、本当なのでしょうか?
一般的によく報告される副作用(口の渇き・不眠・精神的な影響など)
サノレックスの添付文書にも記載されている、代表的な副作用は以下の通りです。
- 口の渇き: 最も多い副作用。こまめな水分補給が必要です。
- 便秘: 食事量が減ることで起こりやすくなります。
- 不眠、頭痛、めまい: 覚醒作用によるものです。
- 吐き気、胃の不快感: 消化器系の症状です。
- 精神的な影響: イライラしたり、逆にハイになったりすることがあります。
これらの副作用は、飲み始めや体調によって強く出ることがあるようです。
依存性のリスクと「長期服用」ができない理由
「覚醒剤に似ている」という噂は、サノレックスの化学構造がアンフェタミン(覚醒剤の一種)と似ていることから来ています。そのため、脳への作用も一部似ており、精神的な依存を引き起こすリスクがゼロではありません。
「この薬がないと痩せられない」「薬を飲んでいないと不安」と感じるようになってしまう可能性があるのです。
この依存性のリスクを避けるため、サノレックスの服用は最長でも3ヶ月までと厳しく定められています。だらだらと飲み続けることは絶対にできません。短期間で目標を達成するための、あくまで「短期集中型」の治療薬です。
私も2週間集中で飲むことにしました。

こんな時はすぐに相談!注意すべき体のサイン
服用中に以下のような症状が出たり、「何かいつもと違うな」と感じたりした場合は、すぐに処方してくれた医師に相談してください。
- 動悸や息切れがする
- 気分の浮き沈みが激しい
- ひどい頭痛やめまいが続く
- 幻覚や幻聴が聞こえる
自己判断で服用を続けず、専門家のアドバイスを仰ぐことが大切です。
まとめ:サノレックスは魔法の薬じゃない。でも、強力なサポーターになるかも
私の体験談を交えながら、サノレックスについてお話ししてきました。
サノレックスは、飲めば誰でも楽して痩せられる「魔法の薬」ではありません。依存性や副作用のリスクもあり、使い方を間違えれば危険な薬にもなり得ます。
でも、私のように、いろいろなダイエットを試しても上手くいかず、最後の手段として考えている人にとっては、正しい知識を持って、医師の指導のもとで使うことで、本当に強力なサポーターになってくれる可能性がある薬だと感じています。
またこちらの経過はこのブログでお知らせしますね!気になっている方の参考になれば嬉しいです。