職務経歴書の書き方|転職回数が多い40代必見!

40代での転職と聞くと、「学歴なし・スキルなしでは無理だろう」「どうせキャリアがあるから転職できたんでしょ?」と思われるかもしれません。しかし、私には誇れる学歴もスキルもなく、むしろ転職回数は多めです。正直、自分をアピールできることなんて何もない、皆さんの方がずっと有利だと思います。

それでも転職できたのは事実です。しかも、ブラック企業ではありません。なぜ転職できたのか?その最大の理由は、今の日本が人手不足、つまり「売り手市場」であることだと感じています。さらに、優秀な若手は2~3年で転職するのが当たり前という時代背景も大きいです。企業は新卒を育ててもすぐに辞めてしまうため、経験豊富な人材を求める傾向にあります。手が掛からず、ある程度業務をこなせる社会人経験のある人材は、まさに今の時代が求めているのです。

だからこそ、今はチャンスです。あなたがこれまでの人生で積み重ねてきた経験や仕事への責任感は、間違いなく価値ある経歴になり得ます。そして、この転職活動の鍵を握るのが、間違いなく「職務経歴書」です。職務経歴書は、あなたがどんな仕事をしてきて、どのように仕事に向き合ってきたかがわかる重要な書類だからです。

さくら

この記事は以下のような転職を考えている方におすすめです。
・転職したいが職務経歴書をどうやって書いたらいいかわからない。
・転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方がわからない。
・職務経歴書を書いたことがない

それでは、早速その書き方について解説します。

目次

40代のための職務経歴書の書き方

職務経歴書の基本フォーマット

「職務経歴書」と聞くと、面倒だと感じる方も多いでしょう。私も何度も転職を諦めかけたほどです。しかし、書く内容はほぼ決まっているので、そこに肉付けしていけば形になります。

基本的な構成は以下の通りです。

  1. タイトル
  2. 日付・名前
  3. 職務要約(これまでの仕事の概要)
  4. 職務経歴(どんな会社で何をしてきたか)
  5. 自己PR(仕事への姿勢や強み)
  6. 保有資格・スキル(あれば記載)

以下に、私が実際に記載した項目を参考にしてみてください。

■現在の職務要約

〇〇〇〇〇〇〇〇  

■職務経歴1 株式会社〇〇
□20●●年●●月 ~ 現在:●●

◆所属:

◆事業内容:

◆従業員数:●名 

[詳細業務内容] 

[実績] 

[知識・経験] 

■職務経歴2
□20●●年●●月 ~ 現在:●●

◆所属:

◆事業内容:

◆従業員数:●名 

[詳細業務内容] 

[実績] 

[知識・経験] 

■資格 

■自己PR
<●●力>  

<●●力> 

まずはこのテンプレートに沿って書き込んでみましょう。

転職回数が多い場合の工夫

職務経歴書を書く上で重要なポイントは、「漏れがないこと」と「正確な年月を書くこと」です。年金ネットなどを参考にすれば、ほぼ正確な年月が確認できます。この基本的な作業から始めましょう。

もし文章作成で悩んだら、AIを賢く活用するのがおすすめです。例えば、これまでにやってきたことを羅列した文章をAIに渡し、「あなたは校正業のプロです。次の文章を簡潔に要約してください」と指示すれば、かなり分かりやすく整えてくれます。最終的には転職エージェントが提出用に仕上げてくれますが、労力がかかる作業なので、AIを上手に使って効率的に進めましょう。

効果的なアピール方法

強みを際立たせる職務と成果の記載方法

「アピールできる実績がない…」と感じるかもしれません。私もそうでした。しかし、考え方を変えれば、どんな経験でも立派なアピールポイントになります。

例えば、接客業をしていた場合、「1日平均●人以上のお客様に対応し、丁寧な接客を心がけたおかげで、名前を覚えられ、いつも声をかけてもらえるようになった」「クレームゼロを3年間継続できた」など、自分が当たり前だと思っていることでもどんどん書き出してみてください。

そして、ここでもAIの出番です。 「あなたはプロのキャリアアドバイザーです。私のアピールポイントを上げてみました。このポイントをさらに魅力的に思えるように、5個以上箇条書きで教えてください」といったプロンプトを使えば、AIが質問や確認をしながら、あっという間に魅力的なアピールポイントを作成してくれます。

自分の魅力は自分では気づきにくいもの。私もそうでしたが、この方法で簡単にアピールポイントを見つけられました。40年間生きていれば、何かしらアピールできるポイントがあるはずです。職務経歴書は、あなたがやってきたこと、努力してきたことの「通知表」のようなものです。多少誇張しすぎても、エージェントが軌道修正してくれるので、まずはサッと完成させ、その後の有効な時間に注力することをおすすめします。

職務経歴書作成のためのヒント

数字を使った成果の具体化方法

職務経歴書が書き上がったら、必ず見直しましょう。ポイントは、何をしたかだけでなく、「どのように」「どれくらい」したかを具体的に数値で示すことです。この具体性と数字の活用は、読み手の心を惹きつけます。

例えば、「電話対応をしていました」よりも、「1日平均30件の電話応対をし、クレームを5件未然に防いだ」と書く方が、あなたがきちんと仕事に取り組んでいたことが伝わります。反対に、「頑張りました」「一生懸命やりました」といった抽象的な言葉は薄っぺらく聞こえてしまいます。もし数字で表しにくい場合は、「~を工夫しました」「~の改善に取り組みました」と書くことで、あなたの考え方や仕事への姿勢が伝わるはずです。あいまいな表現を避けるだけで、人に響く文章に変えることができます。

自己PRの効果を高める工夫

もし職務経歴に空白期間があっても、心配する必要はありません。大切なのは、その空白期間をポジティブに伝えるか、ネガティブに伝えるかで印象が大きく変わるからです。私にも空白期間がありましたが、働いていない時間ではなく、「次に向かって準備していた時間」と伝えることで、だらしない印象を避けることができました。

ただし、職務経歴書には絶対に書いてはいけない表現があります。

  • 「なんとなく頑張ってきました」
  • 「特段、大きな成果はありませんが」
  • 「得意ではないのですが」

これらは謙遜しているつもりでも、全体的にネガティブな印象を与えてしまいます。転職活動ではすべてがポジティブであるべきです。表現には十分に気をつけましょう。

実際の職務経歴書を利用したチェックポイント

最後に、読まれる職務経歴書にするための最終チェックです。完成した職務経歴書も、提出する前にしっかり見直すことが大切です。特に以下の2点を確認しましょう。

1.誤字脱字のチェック
誤字や変な表現があると、丁寧さに欠ける&お粗末な印象を与えてしまいます。

2.内容が具体的かどうか
抽象的な言い回しばかりになっていないかを確認しましょう。「どんな仕事を、どう工夫したか」まで具体的に書けているかが重要です。

時間をかけて仕上げた書類も、最後のチェックで印象が大きく変わります。最終チェックはエージェントが行ってくれますが、まずはあなたが丁寧に見直し、自信を持って応募できる一枚を完成させましょう。

まとめ:40代だからこそ書ける職務経歴書を作成しましょう。

40代で学歴や資格がないと、どうしてもネガティブになりがちです。しかし、これまで地道に続けてきた仕事や、日々の積み重ねこそが、あなたの宝物です。職務経歴書は、空白期間があろうが学歴がなかろうが大丈夫です。大切なのは、あなた自身が自分の経験に自信を持ち、今からでも遅くない一歩を踏み出すこと。書類はその第一歩です。この第一歩がとても大変ですが、一度下地を作ってしまえば、あとはアップデートしていくだけです。まずはこの下地作りに全力を尽くしましょう。具体的に、丁寧に、根気強く。スタート地点に立てば、あとはどうとでもなります。

諦めないで40代だからこそ書ける職務経歴書を作成しましょう。

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