40代での転職、学歴なし・スキルなしで転職成功と聞くと、どうせそんなこと言ったって、それなりのキャリアがあるから転職できたんでしょ?と思われてしまうかもしれませんが、本当に私には誇れるような学歴もスキルもありません。
しかも、転職回数も多めだと思います。
今さら自分をアピールできることなんて全くないですし、正直、私よりは皆さんマシなんじゃないかと思ってしまいます。
でも転職できたのは事実です。
じゃあブラッキーな企業なんじゃ?と思われるかもしれませんが、決してブラック企業ではありません。
なぜ、転職できたのか。これにはいくつか理由があると思いますが、最大の理由だと感じているところは、今、日本中が人不足なのです。つまり売り手市場。
そしてもう一つが若者=転職するのが当たり前の時代だということです。新卒をとって育てていこうとしても、2〜3年で転職してしまう。育てようと思っても育たず、巣立っていくと、通常業務が回らなくなってくる可能性があります。
そんな時に、手もかからずある程度は許容して何なりとこなしていく社会人経験のある人がいたら採用しますよね。多分、そんな時代の背景があったからこそ転職できたのだと思っています。
だから今はチャンス。あなたがこれまでの人生で積み重ねてきた経験や姿勢、仕事に対する責任感は、間違いなく価値ある経歴になりうるのです。
チャンスがあれば、あとは数を打つだけです。
そして、転職活動の鍵を握るのは、間違いなくこの「職務経歴書」かなと思っています。
職務経歴書は、その人がどんなことをやってきて、仕事にどう向き合ってきたのかがわかる書類だからです。
この職務経歴書攻略について、今日は書きたいと思います。
職務経歴書って何を書くの?基本の構成を知ろう
まずは「型」を知ることが成功の第一歩!
職務経歴書と聞くと、まず初めに面倒臭いがきますよね。
私も何度転職をやめようと思ったことか…
そしてどう書いていいかわからないと感じる方ことも多いかもしれません。
でも書くことは大体決まっているので、そこに肉付けしていけば何となく作成できてしまいます。
書く内容は大体こんな感じです。
- タイトル
- 日付・名前
- 職務要約(これまでの仕事の概要)
- 職務経歴(どんな会社で何をしてきたか)
- 自己PR(仕事への姿勢や強み)
- 保有資格・スキル(あれば記載)
テンプレは下のような感じです。私の場合は下記の項目で記載をしました。
■現在の職務要約
〇〇〇〇〇〇〇〇
■職務経歴1 株式会社〇〇
□20●●年●●月 ~ 現在:●●
◆所属:
◆事業内容:
◆従業員数:●名
[詳細業務内容]
[実績]
[知識・経験]
■職務経歴2
□20●●年●●月 ~ 現在:●●
◆所属:
◆事業内容:
◆従業員数:●名
[詳細業務内容]
[実績]
[知識・経験]
■資格
■自己PR
<●●力>
<●●力>
まずはテンプレに入れ込んで書いてみましょう。
コツはもれなく正確に書くことだけ
そんなこと言っても難しくて書けないと思うかもしれません。でも、大事なのは漏れがないこと、そして正確な年月を書くことです。
ねんきんネットを見て書けばほぼ正確だと思うので、まずここの作業をやりましょう。
そのあと、悩むな〜と思ったら、ここはAIに文章を作成して貰えば良いと思います。
例えば、とにかくやってきたことを羅列して書いて、AIに
「あなたは校正業のプロです。次の文章を簡潔に要約してください」
とプロンプトに入れれば、かなりわかりやすく整えてくれます。
そして、最終的にはエージェントが提出ように仕上げてくれます。
ただでさえ、労力がかかる作業です。賢くAIを活用して、できるだけ簡単に進めたいですね。
アピールできる実績がない場合は?日々の積み重ねを成果に変えるコツ
どんな経験でも伝え方で魅力的な実績に変わる!
成果といえるような実績がない…私もそうでした。でも考え方さえ変えれば、実は何でも立派なアピールポイントは作れます。
たとえば、接客業をしていた場合、「1日平均●人以上のお客様に対応し、丁寧な接客を心がけたおかげで、名前を覚えられていつも声をかけてくれるようになった」「クレームゼロを3年間継続できた」など、自分が当たり前だと思っていることでもどんどん書き出してみてください。
他人を褒めようと思ったら苦しい言い訳的な褒め言葉が幾つでも思いつきますよね。それを自分に変えて全て書けば良いのです。
そしてここでまたAIを活用します。
「あなたはプロのキャリアアドバイザーです。私のアピールポイントを上げてみました。このポイントをさらに魅力的に思えるように、5個以上箇条書きで教えてください」
などです。そうすると、AIから質問や確認がきます。そしてあっという間に作成してくれます。
自分の魅力は自分では気づかないこともあります。私もそうでしたが、この方法で調べたらあっという間に書けました。それはそうですよね。40年間生きてきたらそれなりにアピールするポイントがあるはずです。
職務経歴書では、自分がやってきたこと、努力してきたことが書いてある通信簿のようなものです。40年間、がんばろうの人はあまりいませんよね。せめて普通くらいにはなっているはずです。
多少、誇張しすぎても、エージェントが軌道修正してくれますので、まずはさっと終わらせて、その後に有効な時間を使っていくことをおすすめします。
書き方ひとつで印象が変わる!具体性と数字のマジック
職務経歴書がさらっと書けたら、見直ししましょう。ポイントは、何をしたかだけでなく「どのように」「どれくらい」したかを具体的に数値化して入れます。
この具体性と数字のマジックは、読んでいる人の心を惹きつけます。
たとえば「電話対応をしていました」よりも、「1日平均30件の電話応対をし、クレームを5件未然に防いだ」と書く方が、この人ちゃんと仕事しているんだな感が増しますよね。
反対に、頑張りました、一生懸命やりましたという抽象的な言葉は薄っぺらく聞こえませんか?
万が一、数字が出しにくい場合は、「〜を工夫しました」「〜の改善に取り組みました」と書くことで、あなたの考え方や姿勢が伝わるはずです。
あいまい表現を避けるだけで、人に刺さる文章に変えるに変えることができます。
空白期間があっても大丈夫!ポジティブに伝える工夫
万が一、ブランクがあっても大丈夫です。
その空白をポジティブに伝えるか、ネガティブに伝えるか、これで印象が全然違うからです。
私も実際に空白期間があったのですが、働いていない時間ではなく、次に向かって準備していた時間と伝えることで、だらしがない側面がなくなりますよね。
絶対に書いてはいけない言葉たち
職務経歴書についてかなりゆるく書いてきましたが、実は絶対に書いてはいけない表現があります。
それは
・なんとなく頑張ってきました
・特段、大きな成果はありませんが
・得意ではないのですが
謙遜しているつもりかもしれませんが、全体的にネガティブに感じませんか?
転職活動では全てがポジティブ。表現には十分に気をつけましょう。
書いたあとは見直して。2つのポイント
最後に読まれる職務経歴書にするための最終チェックです。
完成した職務経歴書も、提出する前にしっかり見直すことが大切です。特に以下の3点を意識しましょう。
1.誤字脱字のチェック
誤字や変な表現があると、丁寧さに欠ける&お粗末な印象を与えてしまいます。
2.内容が具体的かどうか
抽象的な言い回しばかりになっていないかを確認しましょう。「どんな仕事を、どう工夫したか」まで具体的に書けているかが重要です。
時間をかけて仕上げた書類も、最後のチェックで印象が大きく変わります。本当に最終チェックはエージェントが行いますが、まずは自分が丁寧に見直して、自信を持って応募できる一枚を完成させましょう。
職務経歴書の作成は下地をつくるまでが大変
40代で学歴や資格がないと、どうしてもネガティブになりがちですが、これまで地道に続けてきた仕事や、日々の積み重ねこそが、自分の宝物です。
職務経歴書は、空白期間があろうが学歴がなかろうが大丈夫です。大切なのは、あなた自身が自分の経験に自信を持ち、今からでも遅くない一歩を踏み出すこと。書類はその第一歩です。この第一歩がとても大変なんです。でも下地をつくってしまえばここからはアップデートをしていくだけ。まずはこの下地づくりに全力を尽くしましょう。
具体的に、丁寧、根気よく。スタート地点に立ってしまえば、あとはどうとでもなります。