40代での転職、しかも「学歴なし・スキルなし」と聞くと、不安になる方も多いのではないでしょうか?「今さら自分をアピールできることなんて…」と諦めかけていませんか?でも、そんなことはありません。あなたがこれまでの人生で積み重ねてきた経験や姿勢、仕事に対する責任感は、間違いなく“価値ある経歴”です。企業が職務経歴書で見ているのは、単なる資格や肩書きではなく、「どんな人柄で、どう仕事に向き合ってきたのか」。つまり、“人となり”や“仕事への姿勢”が見える書き方ができれば、学歴や専門スキルに自信がなくても十分に通用します。
このブログでは、「40代・学歴なし・スキルなし」でも伝わる、わかりやすくて印象に残る職務経歴書の書き方を、具体的な見出しに沿って丁寧に解説します。あなたらしさを活かしたアピールで、次の一歩を自信に変えていきましょう!
① 職務経歴書って何を書くの?基本の構成を押さえよう
まずは「型」を知ることが成功の第一歩!
職務経歴書と聞くと、「難しそう」「どう書いていいかわからない」と感じる方も多いかもしれません。でも安心してください。実は、職務経歴書にはある程度“決まった型”があります。この基本の流れさえ押さえれば、あとは自分の経験に当てはめていくだけ。難しく考えなくても大丈夫です。
一般的な職務経歴書の構成は、以下のとおりです。
- タイトル・日付・名前
- 職務要約(これまでの仕事の概要)
- 職務経歴(どんな会社で何をしてきたか)
- 自己PR(仕事への姿勢や強み)
- 保有資格・スキル(あれば記載)
たとえば、販売職や事務職をされていた方であれば、「○年間接客業に従事し、店舗売上の◯%向上に貢献した」や「社内の資料作成や電話対応などを通して、円滑な職場運営を支えた」など、日々の業務を振り返って書けばOKです。
大切なのは、「華やかな実績」ではなく、「地道に取り組んできた姿勢」が伝わること。
まずは上記の流れにそって、自分の仕事人生を丁寧に振り返ってみましょう。
私の場合は下記の項目で記載をしました。
■現在の職務要約
■職務経歴1
□20●●年●●月 ~ 現在:●●
◆所属:
◆事業内容:
◆従業員数:●名
[詳細業務内容]
[実績]
[知識・経験]
■職務経歴2
□20●●年●●月 ~ 現在:●●
◆所属:
◆事業内容:
◆従業員数:●名
[詳細業務内容]
[実績]
[知識・経験]
■資格
■自己PR
<●●力>
<●●力>
上から直近の職歴を書いていきます。
② 学歴や資格に頼らない!「姿勢」と「経験」で勝負する書き方
あなたの“仕事への向き合い方”が最大のアピール材料になる
「学歴がないから自信が持てない」「特別な資格もない」──そんなふうに悩む40代女性も多いでしょう。
しかし、職務経歴書で企業が本当に知りたいのは、“この人はうちでしっかり働いてくれるか”という点です。つまり、あなたのこれまでの“仕事への姿勢”こそが最大の武器になるのです。
学歴や資格に頼らずとも、日々の仕事の中で「どんな工夫をしたか」「何を大切にしてきたか」を振り返れば、十分に“自分らしいアピール”ができます。
特別な経験がなくても大丈夫。あなただけの働き方・頑張りが、次の職場への橋渡しになるのです。
またできるだけ具体的に数値化して、誰が見ても理解できるように整えることが重要です。
営業の場合、「架電マニュアルを改善して◯%のアポ率向上に努めた」「予算◯円に対し◯◯で前年度比◯%を達成した」などです。
まずは箇条書きにして、内容を整理しましょう。
③ アピールできる実績がない?日々の積み重ねを成果に変えるコツ
どんな経験でも「言い換え」で魅力的な実績に変わる!
「成果といえるような実績がない…」と感じる方も多いですが、それは“言葉にできていない”だけかもしれません。実は、毎日の地道な仕事こそ、視点を変えることで立派なアピール材料になるのです。
たとえば、接客業をしていた場合、「1日平均●人以上のお客様に対応し、丁寧な接客を心がけたおかげで、名前を覚えられていつも声をかけてくれるようになった」「クレームゼロを3年間継続できた」など、具体的に書き出していくと、“コミュニケーション力”や“信頼される人柄”が伝わる内容になります。
また、40代で転職をするのは大きなチャレンジです。成長したい、活躍したい、こんな意欲がなければ挑戦はできません。
大切なのは、「自分の仕事や魅力をどう伝えるか」。職務経歴書では、“誰でもやっていること”でも、自分なりの工夫や継続した努力を言語化することが評価されます。「どんな状況でもコツコツやり続けてきた」ことこそ、40代の強み。その積み重ねや挑戦は、若い世代にはない“信頼感”として響きます。
④ 書き方ひとつで印象が変わる!「具体性」と「数字」の力
あいまい表現をやめて、読み手の心を動かす文章に変える
職務経歴書では、「何をしたか」だけでなく「どのように」「どれくらい」したかを具体的に伝えることが重要です。数字や具体的な内容を入れるだけで、一気に説得力が増します。
たとえば「電話対応をしていました」よりも、「1日平均30件の電話応対をし、クレームを5件未然に防いだ」と書く方が、読み手にあなたの働きぶりがリアルに伝わります。
また、「頑張りました」や「一生懸命やりました」といった抽象的な言葉は避けましょう。
数字が出しにくい内容でも、「〜を工夫しました」「〜の改善に取り組みました」と書くことで、あなたの考え方や姿勢が伝わります。
採用担当者は、限られた時間の中でたくさんの書類に目を通します。だからこそ、パッと見てイメージしやすい、具体的で読みやすい文章が好印象につながります。
⑤ 空白期間があっても大丈夫!ポジティブに伝える工夫
「ブランク=マイナス」とは限らない!前向きな表現で伝えよう
40代になると、介護、体調不良などで仕事を離れていた時期がある方も少なくありません。
でも、その空白期間は決して「悪いこと」ではなく、正直に、前向きに伝えることで、逆に好印象を与えることもできます。
たとえば、「親の介護に専念していました」とだけ書くのではなく、「家族の介護を経験し、状況判断力や忍耐力が身につきました」と表現すれば、それは“人としての成長”と捉えられます。
また、「再就職に向けてパソコン教室に通っていた」など、どんな小さな行動でも“前向きな姿勢”として伝えることが可能です。
空白期間は、単に「働いていない時間」ではなく、「次に向かって準備していた時間」。そう伝えることで、あなたの誠実さや真剣さが企業に届きます。
実際に私も職業訓練に通っていた時期がありました。そこで資格を取得することもできたため、自信を持って説明することができました。
⑥ 応募企業に合わせて内容をカスタマイズする方法
使い回しはNG!企業に刺さる“あなただけの一枚”をつくろう
職務経歴書は、一度作ったらどこにでも出せる“テンプレート”ではありません。応募する企業によって、少しずつ内容を変えることが、採用率アップの鍵になります。
たとえば、事務職を希望する場合は「パソコンスキル」や「資料整理の経験」を強調し、販売職を希望する場合は「接客経験」や「売上に貢献した工夫」などを前面に出しましょう。
私は応募先企業のホームページをよく読み、「求められる人物像」に合わせて自己PRの文章を調整しました。
結果、自分が望む会社への転職に成功しました。
「この人、うちの会社のことちゃんと調べてるな」と思ってもらえるだけで、印象はぐっと良くなります。
職務経歴書は、あなたを映す鏡です。応募先の企業に合った“魅せ方”を意識しましょう。
⑦ よくあるNG例とその改善ポイント
「頑張りました」では伝わらない!避けたい言い回しとは?
一生懸命書いたつもりでも、採用担当者に響かないいくつかの“もったいないポイント”があります。以下のようなNG表現には注意が必要です。
【NG例】
・「なんとなく頑張ってきました」
・「特に大きな成果はありませんが…」
・「○○が得意とはいえませんが」
これらはすべて、自分を“下げる”言い回し。せっかくの経験や想いがぼやけてしまいます。
日常会話だとつい使ってしまいがちの表現ですが、転職活動では全てポジティブな言葉に言い換えるのがコツです。
【改善例】
・「コツコツと継続し、○年続けることができました」
・「目立たない仕事も丁寧にこなし、信頼を得てきました」
・「あまり人気のないプロジェクトにも積極的に参加し、◯◯を達成することができました」
40代だからこそ伝えられる“落ち着き”や“責任感”を、自信を持って書きましょう。
遠慮や謙遜ではなく、あなたの真面目さが伝わる表現に切り替えることが成功への一歩です。
⑧ 書いたあとに見直すべき3つのポイント
「読まれる職務経歴書」にするための最終チェック!
完成した職務経歴書も、提出する前にしっかり見直すことが大切です。特に以下の3点を意識しましょう。
1.誤字脱字のチェック
誤字や変な表現があると、丁寧さに欠ける印象を与えてしまいます。読み直し+可能なら誰かに見てもらうのが安心です。
2.内容が具体的かどうか
抽象的な言い回しばかりになっていないかを確認しましょう。「どんな仕事を、どう工夫したか」まで具体的に書けているかが重要です。
3.企業ごとのカスタマイズがされているか
応募する企業の職種や求める人物像に合わせて、文章を微調整することも忘れずに。
時間をかけて仕上げた書類も、最後のチェックで印象が大きく変わります。丁寧に見直して、自信を持って応募できる一枚を完成させましょう。
まとめ:あなたの経験には、必ず価値がある
40代で学歴や資格がないと、「自分には何もアピールできることがない」と感じる方も多いかもしれません。でも実は、これまで地道に続けてきた仕事や、日々の積み重ねこそが、企業にとって信頼できる“宝物”なのです。
職務経歴書は、過去の経歴を並べるだけのものではありません。“どんな気持ちで働いてきたか”“どんな工夫をしてきたか”を言葉にすることで、あなたらしさがしっかり伝わります。
空白期間があっても大丈夫。未経験でも挑戦できます。大切なのは、あなた自身が自分の経験に自信を持ち、「今からでも遅くない」と一歩を踏み出すこと。書類はその第一歩です。
丁寧に、具体的に、そしてあなたらしく。あなたの新しいスタートを、心から応援しています。